阪神・淡路大震災で犠牲になった長女志乃さんの遺品を展示する上野政志さん=佐用・三河小アートセンター
阪神・淡路大震災で犠牲になった長女志乃さんの遺品を展示する上野政志さん=佐用・三河小アートセンター

 午前5時46分で止まったままの目覚まし時計やデッサン自画像、家族旅行の記念写真…。阪神・淡路大震災で長女=当時(20)=を亡くした元小学校長の上野政志さん(78)=佐用町東徳久=が佐用・三河小アートセンター(同町上三河)で、遺品など約100点を常設展示している。上野さんは親より子どもが先に世を去る「逆縁」のつらい体験を通して、生きることの意味や命の大切さを伝える。(西尾和高)

■倒壊したアパート跡から見つけた遺品を大切に保管

 震災当時、長女の志乃さんは神戸大2年生で、神戸市灘区の木造アパートに1人で暮らしていた。早朝に宿題を終え、友人と2人で、こたつで寝ていた際、激震に襲われた。アパートは全壊だった。上野さんは避難所などを訪ねたが見つからず、翌朝、がれきの中から冷たくなった志乃さんを発見した。