祈り継ぐ震災21年
阪神・淡路大震災から丸21年となる来年1月、神戸市中央区の東遊園地で開かれる「1・17のつどい」で、竹灯籠で形作る文字を公募するなどの改革案が13日、つどい実行委員会で話し合われ、実行委員長を務めるNPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯(あか)り(HANDS)」の藤本真一代表理事(31)が改革案を実施することを表明した。文字の公募などには異論が多かったが、議論を打ち切り、各委員の思いは割れたまま。「祈りの場」をどう継承するか、ポスト20年の課題は大きい。(高田康夫、阿部江利)
竹灯籠を準備してきたボランティア団体「神戸・市民交流会」が高齢化などのために解散することを決め、HANDSが竹灯籠の準備作業を引き継ぐことになった。一方、実行委ではポスト20年のつどいのあり方自体も議論され、10月には、藤本代表理事が、文字公募やペットボトルを活用した灯籠の募集など5項目の改革案を提案していた。
同日の実行委では、参加する各団体がアンケートで改革案への賛否を表明。文字の公募は「変えることで、さらに風化を加速させる可能性がある」などと慎重意見も多かったが、藤本代表理事は「『1・17』が多数になれば、そのままにすればいい。市民に問うことで考えるきっかけにしてほしい」と訴えた。
他の改革案や実行委の進め方などにも慎重意見はあり、激しい議論が繰り広げられた。同交流会の山川泰宏事務局長(77)は、文字公募などに異論を訴えてきたが、「このままでは、つどい自体を次世代につなげられなくなる。やる方向で考えてほしい」と協力を表明した。
藤本代表理事は「いろいろな意見があることは分かっているが、取りあえず走りださなければいけない。これを機に、みんなでつどいについて考えようという気持ちを持ってほしい」と話した。
2015/11/13
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