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祈り継ぐ震災21年

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 阪神・淡路大震災の追悼行事について神戸新聞社が実施したアンケートでは、これからも「続けるべき」と回答した人のうち、住民として運営に「協力している」「今後、協力できる」とする人が約6割あった。行政の支援を求める一方で、継続には住民自身の参加も欠かせないとの思いがみてとれる。

 追悼行事に参加した理由は「震災を思い起こし、記憶を心に刻みたかった」がトップ。参加しない理由は「行きたいが、都合がつかない」が最多だった。

 今後も「続けるべき」と答えた人(全体の42%)に、行事で行った方がいいと考える内容を聞くと「黙とう」「献花」など犠牲者を悼むものが多く挙がった。一方で「防災訓練」や「遺族や被災者の話を聞く」など教訓を次代につなぐ内容を求める回答も目立った。

 「続けるべき」と答えた人のうち、行事の運営に「既に協力している」のは13%。「今後、協力できる」は42%。どんな協力ができるかを問うと「当日のみボランティアで参加し、設営準備や炊き出しなどを手伝う」が51%、「主催団体に入って企画運営に携わる」が23%あった。

 対して「協力できない」は21%。理由は「金銭的に余裕がない」(39%)「時間的に余裕がない」(28%)などだった。

 アンケートでは、遺族からも複雑な胸の内が寄せられた。

 三木市の小宮幸雄さん(55)は、神戸市長田区の実家が全壊。母朝香さん=当時(60)=を亡くした。追悼行事については「追悼を前面に出さなくてもいい。続けることが大事。未曽有の大災害を記憶にとどめ、減災を誓う必要がある」と回答した。

 神戸市長田区の女性(48)は同区の実家が全壊し、弟=当時(24)=を亡くした。昨年1月17日、「20年の節目で行ってみよう」と初めて東遊園地を訪れた。ただ「お祭りみたいだ」と感じ、今年は行かないつもりだという。追悼行事は続けてほしいが「お金や時間の負担がかかり過ぎている。黙とうだけにすればいいのではないか」と話す。(森 信弘、高田康夫)

 【追悼行事 回答者の意見】

 継続派「風化につながる」「教育の場に」 

 ▽震災の風化につながるし、これからの災害に備えるためにも、追悼行事で年に1回は思い出すべきだと思う。(高砂市、20歳女性)

 ▽子どもに対し、自分が被災したときどうすべきか、自分が近所の人を助けなければ、という使命感を植え付ける教育の場にすべきだ。(神戸市東灘区、72歳男性)

 ▽追悼なら続けるべき。行事化したものならやめるべき。ルミナリエもそう。(神戸市西区、50歳男性)

 否定派「思い出すのつらい」「負担減を」

 ▼追悼は各自の心の問題。震災だけでなく戦争などを含めて追悼する機会があればよい。(神戸市東灘区、51歳男性)

 ▼震災のことを思い出すのがつらいといった声も聞くから。(神戸市垂水区、38歳女性)

 ▼前を向くために行事でなく個人で過去の事実を忘れないようにする。震災の経験のない人たちに負担をかけないために。(神戸市西区、64歳男性)

2016/1/14
 

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