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祈り継ぐ震災21年

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市民団体「神戸・市民交流会」事務局長・山川泰宏さん  
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市民団体「神戸・市民交流会」事務局長・山川泰宏さん  

 【竹灯籠市民主役の行事に】

 -阪神・淡路大震災が起きた1月17日に神戸市中央区の東遊園地で、毎年開かれてきた追悼行事「1・17のつどい」。「神戸・市民交流会」は、実行委員会の中で「1・17」の文字を形作る竹灯籠を準備してきたが、来年3月の解散を決めた。なぜか

 つどいは“心の祈り”をささげる場所。竹灯籠を通じて天国につながる聖地だと考えている。イベント化されつつあるように見え、自分の思いが周囲に伝わらないと感じた時、やめる決心をした。

 -竹灯籠を始めた経緯は

 中島正義前代表(故人)が、京都府長岡京市で竹灯籠を使った行事が開かれているのを見て、1998年に始めた。兵庫県内外から竹を提供してもらい、ろうそくは山形県で作り方を教わった。数え切れないぐらいの全国の人々が関わり、神戸の復興を見守ってくれている。竹灯籠はその象徴だ。

 -メンバーの高齢化も進んでいる

 会場に来る一人一人が主役で、神戸・市民交流会はそのお手伝いをさせていただきたいという思いでやってきたが、数年前から体力的に作業が厳しくなった。実行委に参加する他団体に竹灯籠の準備、片付け作業への協力を呼び掛けたが、切迫感を持って受け止められなかった。

 -後継としてNPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯(あか)り」が手を挙げ、竹灯籠で形作る文字の公募、ペットボトルを活用した灯籠の導入など改革案の実施を表明した

 命に限りがある以上、いつかは誰かに委ねなければならない。本心では、それらの改革案には賛同していない。だが、手を挙げてくれた若い人の意見には、耳を傾けなければならない。それはつどいを続けていくための紛れもない事実だ。つどいをつくっているのは、あの場所に来る一人一人。市民が主役の追悼行事として続けてほしい。(聞き手・高田康夫)

    ■

 震災から間もなく21年。被災地で開かれてきた追悼行事の継続が難しくなっている。その形はどうあるべきか、次代へどう引き継ぐのか。さまざまな立場から思いを聞く。

 やまかわ・やすひろ 1938年、北海道生まれ。震災発生時は建設業。98年から神戸・市民交流会の活動に加わり、2011年8月から事務局長。

 ◆ご意見をお寄せください。〒650-8571(住所不要) 神戸新聞社報道部「祈り継ぐ」係。ファクスは078・360・5501、メールはshinsai@kobe‐np.co.jp

2015/12/8
 

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