連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

  • 印刷
学生約100人を前に講演する神戸市ITイノベーション専門官の吉永氏=甲南大学
拡大

学生約100人を前に講演する神戸市ITイノベーション専門官の吉永氏=甲南大学

学生約100人を前に講演する神戸市ITイノベーション専門官の吉永氏=甲南大学

学生約100人を前に講演する神戸市ITイノベーション専門官の吉永氏=甲南大学

「ワクワクする神戸、一緒につくろう」

 神戸新聞社が連携協定を結ぶ甲南大学(神戸市東灘区)で11月6日、後期の一般教養科目である連携講座「地域とメディア」が開かれた。スタートアップ(成長型企業)支援や、市職員とスタートアップによる地域課題解決事業「アーバンイノベーション神戸(UIK)」などに携わる神戸市新産業課・ITイノベーション専門官の吉永隆之さん(38)が「イノベーションのエコシステムの構築を目指して」と題し講義。学生約100人を前に、雇用拡大、地域活性化を目指して神戸市で携わる事業について説明し、「神戸市の起業支援事業では、大学生も参加できるものがある。一緒に、ワクワクする神戸市をつくろう」と呼びかけた。(篠原佳也)

東日本大震災被災地でも活躍-講師の吉永氏

 吉永さんは、大学卒業後、大手通信系列企業、コンサルティング企業で10年間働き、業務システム構築に携わった。2014年からは、東日本大震災後で被災した福島県双葉郡浪江町役場で、ITを活用したコミュニティ再生事業のプロジェクトマネジャーとして原発避難により離散した町民のためのアプリ開発や導入サポートを行った。2016年から、初の同専門官として着任。神戸でスタートアップを誘致し、成長させる事業を続けている。

 神戸市は、年間の人口流出が6235人で、全国の自治体で最悪となっている。吉永氏は「仕事創出による市の活性化を目指した業務を担っている」と説明。具体的事業としては、米・シリコンバレーベンチャーキャピタル(VC)と協業した起業家支援プログラムやUIK事業のほか、ガバメント(行政)にテック(テクノロジー)導入を進める神戸市発のガブテックサミット、学生起業家育成事業、ルワンダとのスタートアップ連携など挙げ、「神戸からインスタグラム、メルカリのような企業を作りたい」と訴えた。

 若者の支援では、市内のスタートアップで、大学生インターンがシステム構築に携わるエピソードや、農産物の新商品を考えるプロジェクトなど紹介。「若者もいろんな関わり方ができる。興味のある人は申し出てほしい」とアピール。市の将来像では「神戸でスタートアップを育成するエコシステム(循環型サイクル)を構築したい。現状では、成長を後押しするパーツが弱い。この部分を頑張りたい」と強調した。

 受講した神戸市西区出身の法学部3年沖本達也さん(20)は「地元でこんな先進的な取り組みの数々が行われているとは知らず、驚いた。何らかの形でかかわっていきたい」と心動かされた様子だった。

 吉永氏は終了後「スタートアップは大企業が解決できなかった困りごとに注目し、様々な技術を組み合わせるイノベーションで解決に導きます。必ずしも起業がゴールではないが、起業や地元のスタートアップで働くこともキャリアの選択肢に入れてもらいたい」と話した。

 この授業は9月に開講し、来年1月まで計15回開かれる。神戸新聞社の記者や社員が編集、事業、販売などのメディア業務について説明するほか、連携する自治体、団体関係者らが、神戸、兵庫で行う事業について紹介する。

2019/11/7
 

天気(5月24日)

  • 27℃
  • ---℃
  • 0%

  • 29℃
  • ---℃
  • 0%

  • 29℃
  • ---℃
  • 0%

  • 30℃
  • ---℃
  • 10%

お知らせ