明石海峡大橋特集
明石海峡大橋の開通で、神戸、淡路、徳島の住民の約4割が生活に「よい影響があった」と考えていることが、財団法人・二十一世紀ひょうご創造協会が18日までにまとめたアンケート結果でわかった。一方で、「まちの治安が悪くなった」(淡路)などマイナス面の指摘もあり、周辺住民の環境変化への戸惑いがうかがわれる。
調査は昨年10、11月、同協会と神戸都市問題研究所、とくしま地域政策研究所が共同で実施。回答があったのは神戸(神戸・明石・三木の三市)が2277人、淡路島が3597人、徳島県が9992人。
それによると、大橋開通がまちや暮らしに及ぼした影響について、「(かなり・やや)よい」と答えたのは神戸が40・8%、淡路41・4%、徳島39・1%で、総じて周辺住民の多くが好感を抱いている。
具体的には神戸、徳島は「観光・レジャーで行けるところが増えた」(神戸29・8%、徳島26・0%)がトップ。淡路は「京阪神地区と往来しやすくなった」(21・6%)と答えるなど、利便性を挙げている。
一方、「(かなり・やや)悪い」という回答は、神戸4・1%、徳島2・3%に対し、淡路は11・1%と、目立って多い。
具体的には神戸、徳島が「近所に車が増えた」(神戸15・0%、徳島11・0%)がトップだったのに対し、淡路は「まちの治安が悪くなった」(29・3%)や「まちが汚くなった」(6・8%)を挙げる人が多く、地域差が浮き彫りとなった。
同創造協会では「3地域で、大橋開通が与えた影響の質がかなり違うよう」と話している。
□ □ □
徳島県は18日、県内企業や住民を対象にした、昨年4月の明石海峡大橋開通に伴う影響調査の結果を発表した。
それによると、ホテル・旅館業の61・7%が「宿泊者が開通前に比べて増加した」と回答。「2・3割増」が42・6%と最も多いが、「ほぼ2倍増」も8・5%に上り、観光面ではプラス効果が顕著に出ていることが分かった。
その一方で、製造業の89・8%、小売業の72%が「大きな変化はない」と回答。貨物運送業の84・2%が業者間の競争激化など「デメリットがある」と答えた。
1999/3/19明石海峡大橋20年 世界一くぐる感慨 地元船長の漁さん2018/4/6
明石海峡大橋20年 淡路島海路復調の兆し 2年連続利用者増2018/4/6
明石海峡大橋開通20年 記念のライトアップ2018/4/5
明石大橋「不可能」実現 色あせぬ日本の架橋技術2018/4/5
大橋が架かるまで 淡路島側から定点撮影2018/4/5
人をつないで20年 大橋にまつわる豆知識2018/4/5
明石架橋20年【下】航路復活 淡路活性化、戦略に変化2018/4/4
明石架橋20年【中】潜在能力 管理通路、活用策を模索2018/4/3
明石架橋20年【上】観光資源 技術の結晶訪日客魅了2018/4/2
<海路再考>(5)ジョイポート南淡路社長 鎌田勝義さん2018/1/11
<海路再考>(4)大阪府岬町長 田代堯さん2018/1/9
<海路再考>(3)せとうちクリエイティブ&トラベル社長 白井良邦さん2018/1/7
<海路再考>(2)淡路ジェノバライン社長 吉村静穂さん2018/1/5
<海路再考>(1)元洲本市立淡路文化史料館長 田村昭治さん2018/1/4
全通20周年記念 神戸淡路鳴門道シンボルが決定2017/11/25
明石海峡大橋の車両2億台突破 開通19年4カ月2017/8/16
明石大橋ツアー 参加者が10万人突破2017/5/16
明石海峡大橋値下げ 高速バス7社は運賃アップ2014/4/1
明石大橋開通15年 料金一般高速並みに値下げ2013/4/5
明石海峡大橋 通行車両が1億台突破2009/7/6
明石大橋開通10年 阪神方面バス通勤・通学定着2008/5/29
明石海峡大橋 開通10年 利用低迷、遠い債務完済2008/4/5
<この道の先>(3)検証・明石架橋10年2008/4/5
<この道の先>(2)検証・明石架橋10年2008/4/4
<この道の先>(1)検証・明石架橋10年2008/4/3
明石海峡大橋きょう開通5年 通行料値下げで活路2003/4/5
経済効果5700億円 観光ほくほく物流ぼちぼち2001/3/8
明石海峡大橋あす開通1年 年間利用客400万人1999/4/4