連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

明石海峡大橋特集

  • 印刷

 4月5日の開通を控えた明石海峡大橋で、着工から10年間にわたり行われた工事がすべて完了し、13日、橋上で建設省による実地検査が行われた。人工衛星を使った測量と実測の併用で、イギリス・ハンバー橋を抜く「世界一のつり橋」が確認された。

 同大橋は1969年のルート決定から約30年、88年の現地着工からちょうど10年でようやく完成した。全長3910メートル、ケーブルで支える中央部は1990メートルだったが、阪神大震災による地盤のズレで、約1・1メートル延びたとして計画値を修正。橋の入り口には、すでに橋長3911メートルと書かれた緑色の看板が設置されていた。

 実測作業はまず、人工衛星で両アンカレイジに設置した受信施設に電波を送り、橋の全長を測定。神戸、淡路の両アンカレイジから各主塔までの距離を橋上で光の反射を使って測った。全長から両端の実測値を引き、つり橋の算定基準となる中央部分の長さを出した。

 実測値は、橋の全長が3911・06メートル、中央部1990・74メートル、神戸側959・98メートル、淡路側960・33メートル。

 同公団では今後、パンフレットなどには「全長3911メートル」と震災で延長した部分も記載していくという。また、こう配も最大0・3ポイントアップし、3・3%になっていた。この後、書類審査などを経て、同公団へは3月末に合格が通知され、供用開始の告示が行われる。

 15日には3世代による渡り初め、21日以降は橋上イベントが繰り広げられる。

▼関空への航路/運航免許申請/津名町出資の3セク

 明石海峡大橋の開通に伴い共同汽船(本社神戸)が撤退を表明した関西国際空港・淡路島の高速艇航路について、兵庫県津名郡津名町などが出資している第3セクター会社「淡路エアーポートライン」(AAL)=本社津名町、社長・柏木和三郎津名町長=は13日、運輸省神戸海運監理部に同航路で定期旅客船を運航するための免許申請を行った。

 受理された申請内容は、「洲本・津名・関空」航路での一般旅客定期航路事業の免許取得について。同社は、高速艇1隻で、4月6日から「関空・津名」間で1日9往復運航する意向を表明している。

 AALは、1988年の創立。資本金1千万円のうち津名町が300万円、大阪湾フェリー(本社泉佐野市)と甲子園高速フェリー(同西宮市)が350万円ずつ出資しており、現在は事実上の休眠状態。

 関空・淡路島航路の運航にあたって1億円ほどに増資を行う予定で、共同汽船も2割を上限に出資に加わるという。使用する高速艇は共同汽船から購入するほか、柏木町長は「15人程度必要な人員なども同社からできる限り引き継ぎたい」としている。

 洲本市は「経営見通しを慎重に立て、県や経済団体の協力も仰ぐべき」としてAALへの出資を断念している。

1998/3/14
 

天気(9月14日)

  • 32℃
  • 27℃
  • 40%

  • 32℃
  • 25℃
  • 50%

  • 34℃
  • 27℃
  • 30%

  • 33℃
  • 26℃
  • 50%

お知らせ