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明石海峡大橋特集

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 本州と四国を結ぶ世界最長のつり橋、明石海峡大橋(愛称・パールブリッジ)が5日、開通した。午後5時、料金所のゲートが開かれると、神戸、淡路側の双方から待ち構えた車が一斉に橋上へ入り、幅4キロの海峡を渡った。橋中央では景観などを見定めるドライバーらのノロノロ運転が続き、一時渋滞も起きたが、大きな混乱はなかった。開通後7時間の6日午前0時、約1万7500台の通行を記録した。10年前の瀬戸大橋開通に続き、本州と四国間の2本目のルート「神戸淡路鳴門自動車道」が全線開通し、生活や文化、経済にかかわる西日本交通網の新たな動脈が動き出した。一方、新交流時代の幕開けに伴い、淡路島や徳島と神戸、大阪などを結ぶ12航路が長年の運航業務の幕を閉じた。

 一般車両の乗り入れが始まった午後5時、神戸側の垂水インターチェンジでは、導入路に待ち構えた100台以上のマイカーなどが次々と橋上へ乗り出した。淡路インターチェンジも途切れなく車がゲートをくぐった。

 橋上では一時、景観を楽しむ車のノロノロ運転などで渋滞したり、淡路サービスエリアからあふれた車が本線上に列をつくった。兵庫県警高速隊の誘導で、午後7時には解消され、スムーズな通行になった。

 先立つセレモニーは午前10時10分、神戸、淡路側のアンカレイジ地点で始まった。神戸側約1000人、淡路側約250人が参加。さわやかな風が渡り、出席者はバスなど110台に分乗し、通り初めパレードをした。

 続く開通式は同11時半、大橋を一望する淡路サービスエリアで行われた。皇太子ご夫妻が出席され、閣僚や本四公団幹部、本州・淡路・四国の自治体首長、工事関係者ら約1300人が並んだ。村岡兼造官房長官は橋本竜太郎首相の祝辞を代読し、「夢が現実となった。日本の英知の素晴らしさを示した」。貝原俊民兵庫県知事は「震災からよみがえりつつある希望の光だ。21世紀への架け橋としたい」と述べた。

 同大橋は神戸市垂水区東舞子町と津名郡淡路町松帆を結ぶ。主塔と主塔の距離は1991メートル。1988年5月に着工され、建設費は約5千億円。ルート全線では約1兆3600億円が投じられた。

 神戸・徳島間の所要時間は約1時間40分に、神戸・洲本間は約1時間に短縮される。通行料金は明石海峡大橋で普通車2600円(5年間の特別割引)、ルート全線で6050円(同)。公団予測の1日交通量は大橋が約3万台、全線が約1万7千台。交通量推移は赤字に陥っている公団経営の立て直しができるかどうかも担う。

 一方、この日の開通で、大阪湾や瀬戸内の12航路が同日の運航を最後に廃止された。低い橋割引通行料が影響を広げ、離職者は約1500人に膨らみ、再就職問題が積み残されたままの開通となった。減便で存続する8航路も運賃値下げやサービスアップを迫られ、6日再スタートする。

 大橋建設にかかわった本四公団の垂水、舞子、洲本の3工事事務所はこの日、閉所され、代わりに垂水ジャンクションに管理担当の垂水管理事務所が開かれ、第一建設局が第一管理局に改組された。

1998/4/6

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