現代社会がきわめて短期的な思考のなかで動いているとは、しばしば指摘されてきたことである。多くの政治家が気を揉(も)むのは、国政の長期的な展望というよりは、次の選挙や直近の世論調査の動向であり、また企業家や投資家の関心はつねに四半期の成績や株価の動向に向けられ、ミリ秒単位での投機に振り回されている。金融危機にあっても、政権がまっ先にとりかかるのは金融システムの再構築よりも、破綻した銀行の救済策である。それは臨機応変の対応というよりも、むしろその場しのぎに近い。
現代社会がきわめて短期的な思考のなかで動いているとは、しばしば指摘されてきたことである。多くの政治家が気を揉(も)むのは、国政の長期的な展望というよりは、次の選挙や直近の世論調査の動向であり、また企業家や投資家の関心はつねに四半期の成績や株価の動向に向けられ、ミリ秒単位での投機に振り回されている。金融危機にあっても、政権がまっ先にとりかかるのは金融システムの再構築よりも、破綻した銀行の救済策である。それは臨機応変の対応というよりも、むしろその場しのぎに近い。