エッセー・評論

木皿食堂

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撮影・木皿泉

撮影・木皿泉

 最近、買い物をすると、店員さんが荷物を出口までお持ちします、と言う。私はあれが苦手だ。家まで「お持ちします」と言うのならわかる。ありがたいなぁと思う。でも店の中から外までの、ほんの数歩の距離を、しかもシャンプー1本ぐらいの荷物を仰々しく持ってもらうのは、とても恥ずかしい。なので、私は「いいです。ここでいいですから」と店員さんから荷物をひったくるようにして、振り返りもせず一目散に店を出る。

 こんなサービスは、昔はなかったのになぁと思う。思い浮かぶのは、バーやクラブのホステスさんだ。さも名残惜しそうに路上で客と、なんやかんや言い合っているのをよく見る。客をタクシーに乗り込ませ、車が消えてしまうまで手をふっているが、見えなくなると、とたんにサバサバした表情に戻って、肩なんかを揉(も)みながら店へ戻ってゆく。そういうのを何度も目にしているはずなのに、客はやっぱり、商売上のこととわかっていても、別れる時は名残惜しそうにしてもらいたいものなのだろうか。

2013/4/7

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