エッセー・評論

木皿食堂

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撮影・木皿泉

撮影・木皿泉

 自撮(じど)り棒というものがある。長い棒の先にスマートフォンを取り付けて、自分を撮影するというものだ。6歳ぐらいの女の子が、その自撮り棒を使っているのを見て、なんだかイヤな気持ちになった。神戸は観光の街のせいか、この棒をよく見かける。そして、見るたびにイヤな気になる。棒が、持つ人の延長のように思えるからだと思う。みんなのモノだと思って歩いている道が、突然、長い棒でここは私の陣地だと主張されているような気になるのだ。もちろん本人は、そんな気持ちはないし、それは私の被害妄想だと思う。でも、やっぱり往来は、「すみません、写真撮ってもらえますか?」と声をかけたり、かけられたりする場所であってほしいと私は思う。

 沖縄で甥(おい)の結婚式があった。結婚するのは兵庫県の新郎と千葉県の新婦だったが、沖縄流の結婚式は、おもしろかった。やたら余興があって、挨拶(あいさつ)も聞く人を飽きさせないよう工夫されていて、250人ほどの参列者がドッと笑う。これは少ない方で、400人ぐらいの式は当たり前だそうである。式場の後ろには、立派な舞台があって、宝塚大劇場のような光る階段まであったりする。みんなで酒を飲んで楽しむ、ということが一番に考えられているのが気持ちいい。最後は、カチャーシーという定番の曲をみんなで歌って踊り、新郎も新婦もその親も、どこにいるのかわからないぐらい、まじりあってお開きとなる。

2015/3/1

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