エッセー・評論

木皿食堂

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撮影・木皿泉

撮影・木皿泉

 先日の近畿地方の地震で、けっこうな数の食器が割れてしまった。揺れはじめた時、朝ゴハンの用意をしていて、あわてて、ダンナのいる部屋へかけ出すと、走るそのすぐ後ろで次々と何かが割れる大きな音がした。パニック映画に出てくる登場人物のようだった。振り返る余裕もなく、取りあえず体を動かすことのできないダンナの頭に枕をかぶせた。棚にぎっしり詰められた本は1冊も落ちなかったというのに、なぜか私がかけ抜けたところだけ物が落ちてきて散乱している。台所にいたままならケガをしていたはずだ。まず、ダンナの身を案じた私の行動は正解であったらしい。

 いちいち検証のしようはないが、正解の行動、そうでない行動というものは、あるのかもしれない。近所の人に聞くと、さほど地震で物は散乱しなかったらしい。私は整理が悪く、食器を棚からせり出すほど無造作に積み上げていて、そりゃあ落ちるよなぁという状態だったので、割れたのはだらしのない私自身のせいなのである。そうなるだろうと、人から注意されていたのに、ずっとそのままにしていたバチだと思う。

2018/7/8

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