エッセー・評論

木皿食堂

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撮影・木皿泉

撮影・木皿泉

 ダンナが今度散髪をするときは五厘刈りにする、とずっと言い続けていたが、私は本気にしていなかった。五厘刈りというのは、ほとんど毛のない状態で、僧侶のような頭になってしまう。絶対にイヤだと私は反対したが、本人の意志は固く、結局お坊さんのようになってしまった。

 汗などをかくと、頭がぬめぬめして気持ち悪い。触るとウロコのない魚みたいな感じである。こんな頭じゃ介護できないと、嫌みを言い続けていたら、ダンナはとうとう「丸刈りにしてすみませんでした。もう二度といたしません」と謝った。五厘刈りは、こだわりというより、一度やってみたかっただけらしい。まさか、私が本当に嫌がっているとは思っていなかったのだと言う。お坊さんのような頭を下げられると、条件反射的にしょうがないなぁと思ってしまうのはなぜだろう。

2016/10/3

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