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震災インタビュー

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 複合的視点がなかった/高めたい個々の危機管理能力

 都市防災研究所は、二十年前に設立された。日本の災害が農村型から都市型へと変化し、都市機能に複合的被害をもたらすようになった時期に生まれた。重川さんはここで十八年間、研究に携わってきた。兵庫県の「震災対策国際総合検証会議」の検証委員の一人でもある。その専門家にして、阪神大震災は、これまでの思い込みを覆す出来事の連続だったという。
 例えば、病院。普通、災害直後といえばだれもが阿鼻叫喚(あびきょうかん)の世界を思い浮かべる。ところが、話を聞くと、病院は異様なくらい静かだった。患者も家族も医師も、亡くなった人が寝かされている廊下を黙々と歩いていく。しかも、来たのは死者か軽傷者ばかり。従来の防災計画にある「重傷者が次々に運び込まれる」という想定とは違った。阪神のような大災害では、人は「生きるか死ぬか」で、生死の境界線にある人は意外に少ないと感じた。

1999/9/14

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