谷川 浩司さん 棋士<br> 【震災を語る】

震災インタビュー

　失って初めて見えたものも／神戸への愛着　さらに

　「負けたら神戸に帰れない」という対局前の決意と、敗れて後の「早く神戸に帰りたい」という述懐と、相反する言葉が著書に出てくる。どちらも偽りのない神戸への思いと感じた。
　生まれ育った町というのもありますが、震災が起きていっそう愛着が増してきた。オーバーな言い方だが、見捨ててよそへ出る気にならなかった。自分の目で復興を確かめたい。私がいることで少しでも神戸の活気につながるなら、うれしい。

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