黒田 裕子さん 阪神高齢者・障害者支援ネットワーク理事長<br> 【震災１０年 備えは 総括インタビュー】

震災インタビュー

黒田　裕子さん　阪神高齢者・障害者支援ネットワーク理事長
　【震災１０年　備えは　総括インタビュー】

（撮影・三浦拓也）

　「横の連携」をスムーズに
　私たちの団体は震災後、避難所から仮設住宅、復興住宅、地域に至るまで、ボランティアとして高齢者や障害者の支援を続けてきた。見守り活動は、地域の自治会や福祉の専門職、行政、警察、消防などと連携。対象者が安心できるよう継続性にこだわり、定期的に情報交換することで細かいケアが可能になった。

　こうしたネットワークは、災害発生直後にも力を発揮する。しかし、新潟県中越地震や最近の各地の水害被災地にも駆け付けたが、支援する立場の一人ひとりの動きは素晴らしかった半面、横の連携が不十分だった。結果として孤立する高齢者や障害者がいた。

この記事は会員限定会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。