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風景を読む

風景を読む まちかど文化遺産紀行

 叙事、叙景、叙情。いま眼前に広がる風景に目を凝らし、表層と古層を行き来すると何が見えてくるだろう。記者、大学教授、カメラマンが兵庫のまちかどを歩く。

チャップリンの姿が影絵となりまちの入り口に立つ。映画の王国がここにあった=神戸市兵庫区新開地6(撮影・三津山朋彦)

■賑わいの記憶が甦る瞬間 神戸市兵庫区に位置する「兵庫津」。15世紀には当時の文化的最先端だった禅宗 ...

平日の朝、金融機関の担当者が手形を持ち寄り、交換する。作業は集中して行われ、短時間で終わる=神戸市中央区江戸町、神戸銀行協会(撮影・三津山朋彦)

■経済の「血液」滞ることなく 経済の血液であるお金が社会の隅々にまで流れていく。毛細血管のごとく張り ...

数十もの国際航路で世界を結んだ神戸港。内外の船が多数停泊していた新港地区は夜になるとミナトらしい顔を見せる=神戸市中央区(撮影・三津山朋彦)

■見えない越境者を包み込む 戦時下の海港の歴史は、国家とそれに抗する人々のせめぎあいのドラマを秘めている。 ...

建設から半世紀を経た現在でも、杭瀬団地は入居希望者に人気だ。青空の下、住民が丹精する専用花壇は花や野菜があふれていた=尼崎市今福1(撮影・三津山朋彦)

■成長の光と影を宿して 神崎川の下流、左門殿(さもんど)川に分岐するあたりに広がる杭瀬に来ると不思議な気分にとらわれる。 ...

かつて公開され観光客でにぎわった異人館跡。敷地内に白雪姫とこびとたちの像が残されていた=神戸市中央区北野町(撮影・三津山朋彦)

■移民2世の青春の陰翳 リニューアルした阪急神戸三宮駅東口を出て、サンキタ通りと山手幹線を横切って北野坂に入る。 ...

神戸市中央区割塚通1、2(中央)で合流し、ともに三宮方面に向けて延びる阪急とJRの高架線=神戸市灘区から(撮影・三津山朋彦)

■アーチに宿るモダンの精神 三宮へ向かう阪急は神戸市灘区の王子公園駅の手前で高架に切り替わる。 ...

【大安亭市場】南口から望む。店舗の名が書かれた照明が鮮やかに浮かび上がる。古い神戸の街並みやにぎわいをほうふつとさせる=神戸市中央区日暮通4、5(撮影・三津山朋彦)

■刻まれた激動の生活史 阪急、JR、阪神、神戸市営地下鉄の四つの鉄道が乗り入れるターミナル三宮の再開 ...

高台の清正公園から温泉街を見下ろすと、屋根に雪を乗せた民家が身を寄せ合うように並んでいた=新温泉町湯(撮影・三津山朋彦)

■山間にたぎる大地の恵み 「湯村は生活に溶け込んだ温泉地」と老舗旅館「井づつや」の社長丸上宗慈(そうじ)(45)が話す。 ...

西郷地区の入り組んだ小路で酒造メーカーの大きな屋外タンクに行き当たった。阪神・淡路大震災までは酒蔵の黒塀が続いていた。近くには沢の鶴資料館もある=神戸市灘区新在家南町5(撮影・三津山朋彦)

■孤独慰めた「瞼の街」 18世紀上方の俳人・与謝蕪村に「菜の花や摩耶を下れば日の暮るる」という句がある。 ...

平成初期まで車両基地などの鉄道施設が集まっていた場所を再開発し、建設された姫路市文化コンベンションセンター「アクリエひめじ」。神殿を思わせる1階部分の広場にクリスマスツリーが飾られている=姫路市神屋町(撮影・三津山朋彦)

■文化の響き市民の力で 3層バルコニー形式の大ホールには兵庫県内最大級の2010席がそろう。 ...

本山地区を東西に貫く山手幹線の両側には店舗の入ったマンションやビルが立ち並ぶ。人々が行き交いにぎわう中、夕日が斜光線を投げかけた=神戸市東灘区岡本1、本山北町3(撮影・三津山朋彦)

■山々に抱かれた夕映えの街 神戸市東灘区の阪急岡本駅から石畳の岡本坂を下りると数分でJR摂津本山駅につく。 ...

超望遠レンズでのぞくと明石海峡付近の海面は盛り上がって見える。天文科学館は灯台のようだ=淡路市富島から(撮影・三津山朋彦)

■海峡に宿る歌聖の情念 60年に1度だけ開帳されるという秘仏が明石・人丸山の月照寺にある。 ...

汐凪橋の向こうに高層マンションが立つ。宮川の堤防(左)は高くなり水面は見下ろせない。大きな松の木がかつて海岸であった名残をとどめている=芦屋市呉川町(撮影・三津山朋彦)

■時空を超えて山から海へ 芦屋は神戸と西宮のはざまの南北に細長い市域からなり、国際文化住宅都市として ...

蚕を育てた養蚕農家の3階部分。床は板を渡しただけの簡素な構造。窓を閉め切ると隙間から光が漏れる=養父市大屋町大杉、ふるさと交流の家「いろり」(撮影・三津山朋彦)

■近代化の扉開いた“絹の道” 秋の夕暮れ、5年ぶりに上垣守国(うえがきもりくに)(1753~1808年)の墓所に参った。 ...

現在の久寿川(中央)は、地下水路になって高速道路と国道43号(奥)を越える。今津公設市場は国道南側にあった=今津水波町、今津久寿川町(撮影・三津山朋彦)

■「酒都」の盛衰 生き抜き 現在の西宮市には、文教住宅都市、または阪神間モダニズムの印象が強い。 ...

あちこちにレトロな外観の建物がある。土蔵風、タイル張り、腰石付き、銅板張りなど防火に工夫したさまざまな造りが分かる=豊岡市中央町

■都市再生の夢 世紀を超えて 斜めに走る道路を行くとロータリーに出た。直径72メートル、円周220メートル。 ...

阪神尼崎-出屋敷駅にかけて枝分かれして広がるアーケードの下には、数多くの商店が軒を連ねる。買い物客や仕入れ客が引きも切らず、にぎわったかつての姿は今はない=尼崎市建家町

■人生の陰影 文学に昇華 阪神尼崎駅のプラットホームから海側を眺めると、150年ぶりに再建された尼崎 ...

町中にはところどころに古い蔵やなまこ壁の土蔵が並び立つ=たつの市龍野町日山

■町並み再生 未来につなぐ 揖保川にかかる全長210メートルの龍野橋を渡ればふっと時空が変わる。 ...

朝焼けを背景に浮かぶ大南寺の門柱と観音像。ふとベトナムの風景を思い起こさせる=姫路市四郷町坂元

■ベトナム難民の第二の故郷 市川の中流、播但線仁豊野(にぶの)駅近く、国道312号沿線の聖マリア病院 ...

ウッディタウンのモニュメントであるセンチュリー大橋。屋根は高く幅は十分に広い。橋上は開放感にあふれる。土木学会田中賞を受賞した名建築だ

■新旧超える理想を求めて 神戸電鉄南ウッディタウン駅を出ると激しい夕立に見舞われた。 ...

天候や時間、季節によってさまざまな表情を見せる姫路城。かつて空襲で焼け野原となった街で人々はどれほど心癒やされたことだろう=城の北東部から

■危うい均衡の中、羽を休めて 現在、兵庫県姫路市内には、世界遺産・姫路城についての情報と比べて軍都や ...

奥山貯水池(中央下)、奥池(左下)を中心にした閑静な自然の中に、しゃれた邸宅が立ち並ぶ。大阪湾沿岸の喧噪(けんそう)からは隔絶された住宅街だ=東六甲展望台から

■起業家の夢を乗せて60年 ジュディ・オングといえば大ヒットした「魅せられて」(1979年)が思い浮 ...

川崎重工神戸工場の正門に近い場所にある松尾稲荷神社。社殿の天井には紅白のちょうちんがずらりと並ぶ。神の使いとされるキツネの絵が鮮やかだ。奥には古いビリケン像も鎮座する=神戸市兵庫区東出町3

■福原の“赤き流れ”を彷徨う 戦前神戸屈指の歓楽街だった湊川新開地には、どのルートから入るのが良いだ ...

阪神高速の高架の向こうに近代建築群が広がる。そばに寄ると貿易で発展してきた神戸の息吹が感じられる=神戸市中央区

■渦巻く熱気の記憶刻んで 大蔵省(現財務省)国際金融局長、財務官、IMF(国際通貨基金)副専務理事な ...

神戸駅の高架下は時代を感じさせる雰囲気を宿す。名もなきドラマが生まれては消えた=神戸市中央区

■宵闇に溶け込む修羅の歴史 海港都市神戸の海の玄関口が神戸港だとすると、陸の玄関口はJR(元・省線) ...

メインストリートとして発展した栄町通。左は築100年の旧帝国生命保険神戸出張所(現・神明別館)。船型の丸みを帯びたデザインが優美だ=神戸市中央区

■名建築が見つめた栄光と挫折 神戸・栄町通に本店を置く唯一の金融機関、兵庫県信用組合。 ...

神戸港。海の道を行き来した人やモノはさまざまな文化をこの街に運び込んだ

■刻まれた記憶に目を凝らす 現在、海港都市・神戸に住む人々の大半は、数代前に移住してきた「よそ者」の子孫である。 ...

 

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