風景を読む

叙事、叙景、叙情。いま眼前に広がる風景に目を凝らし、表層と古層を行き来すると何が見えてくるだろう。記者、大学教授、カメラマンが兵庫のまちかどを歩く。

■賑わいの記憶が甦る瞬間 神戸市兵庫区に位置する「兵庫津」。15世紀には当時の文化的最先端だった禅宗 ...

■経済の「血液」滞ることなく 経済の血液であるお金が社会の隅々にまで流れていく。毛細血管のごとく張り ...

■見えない越境者を包み込む 戦時下の海港の歴史は、国家とそれに抗する人々のせめぎあいのドラマを秘めている。 ...

■成長の光と影を宿して 神崎川の下流、左門殿(さもんど)川に分岐するあたりに広がる杭瀬に来ると不思議な気分にとらわれる。 ...

■移民2世の青春の陰翳 リニューアルした阪急神戸三宮駅東口を出て、サンキタ通りと山手幹線を横切って北野坂に入る。 ...

■アーチに宿るモダンの精神 三宮へ向かう阪急は神戸市灘区の王子公園駅の手前で高架に切り替わる。 ...

■刻まれた激動の生活史 阪急、JR、阪神、神戸市営地下鉄の四つの鉄道が乗り入れるターミナル三宮の再開 ...

■山間にたぎる大地の恵み 「湯村は生活に溶け込んだ温泉地」と老舗旅館「井づつや」の社長丸上宗慈(そうじ)(45)が話す。 ...

■孤独慰めた「瞼の街」 18世紀上方の俳人・与謝蕪村に「菜の花や摩耶を下れば日の暮るる」という句がある。 ...

■文化の響き市民の力で 3層バルコニー形式の大ホールには兵庫県内最大級の2010席がそろう。 ...

■山々に抱かれた夕映えの街 神戸市東灘区の阪急岡本駅から石畳の岡本坂を下りると数分でJR摂津本山駅につく。 ...

■海峡に宿る歌聖の情念 60年に1度だけ開帳されるという秘仏が明石・人丸山の月照寺にある。 ...

■時空を超えて山から海へ 芦屋は神戸と西宮のはざまの南北に細長い市域からなり、国際文化住宅都市として ...

■近代化の扉開いた“絹の道” 秋の夕暮れ、5年ぶりに上垣守国(うえがきもりくに)(1753~1808年)の墓所に参った。 ...

■「酒都」の盛衰 生き抜き 現在の西宮市には、文教住宅都市、または阪神間モダニズムの印象が強い。 ...

■都市再生の夢 世紀を超えて 斜めに走る道路を行くとロータリーに出た。直径72メートル、円周220メートル。 ...

■人生の陰影 文学に昇華 阪神尼崎駅のプラットホームから海側を眺めると、150年ぶりに再建された尼崎 ...

■町並み再生 未来につなぐ 揖保川にかかる全長210メートルの龍野橋を渡ればふっと時空が変わる。 ...

■ベトナム難民の第二の故郷 市川の中流、播但線仁豊野(にぶの)駅近く、国道312号沿線の聖マリア病院 ...

■新旧超える理想を求めて 神戸電鉄南ウッディタウン駅を出ると激しい夕立に見舞われた。 ...

■危うい均衡の中、羽を休めて 現在、兵庫県姫路市内には、世界遺産・姫路城についての情報と比べて軍都や ...

■起業家の夢を乗せて60年 ジュディ・オングといえば大ヒットした「魅せられて」(1979年)が思い浮 ...

■福原の“赤き流れ”を彷徨う 戦前神戸屈指の歓楽街だった湊川新開地には、どのルートから入るのが良いだ ...

■渦巻く熱気の記憶刻んで 大蔵省(現財務省)国際金融局長、財務官、IMF(国際通貨基金)副専務理事な ...

■宵闇に溶け込む修羅の歴史 海港都市神戸の海の玄関口が神戸港だとすると、陸の玄関口はJR(元・省線) ...

■名建築が見つめた栄光と挫折 神戸・栄町通に本店を置く唯一の金融機関、兵庫県信用組合。 ...

■刻まれた記憶に目を凝らす 現在、海港都市・神戸に住む人々の大半は、数代前に移住してきた「よそ者」の子孫である。 ...