風景を読む

阪神尼崎-出屋敷駅にかけて枝分かれして広がるアーケードの下には、数多くの商店が軒を連ねる。買い物客や仕入れ客が引きも切らず、にぎわったかつての姿は今はない=尼崎市建家町
■人生の陰影 文学に昇華
阪神尼崎駅のプラットホームから海側を眺めると、150年ぶりに再建された尼崎城が白く輝いているのが目に入る。駅南側左手の歩道橋を上り、庄下橋を渡ると、右手が城址(じょうし)公園である。ここで遊ぶ子供たちの歓声をききながら再建された天守を眺めていると、この150年間の尼崎の激動の歴史が夢のように感じられる。
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