風景を読む

人工の砂浜をもつ高砂海浜公園は、造成されてから約40年が経過した。公園からは松林越しに対岸で稼働する工場の様子が見える=高砂市高砂町向島町から(撮影・三津山朋彦)
■環境の世紀に未来を重ねて
臨海部に広がるカネカ高砂工業所の奥部にいくつもの塩の山がそびえる。陽光に輝く様子は夏の雪のようだ。一山は高さ7メートル、ざっと700トン。メキシコやオーストラリアから輸入され、電気分解されて主要製品である塩化ビニールモノマーや塩酸、カセイソーダなどの原料になる。
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