風景を読む

白い砂浜に松の緑が映える。旅館を訪れた観光客らは知らず知らず波とたわむれる=洲本市海岸通1、大浜公園
■至福の情景映す古い街並み
瀬戸内海に浮かぶ三角形の島・淡路島は、三つの頂点のそれぞれに港町(岩屋、洲本、福良)を擁し、明石海峡、紀淡海峡、鳴門海峡を介して本州・四国に接している。淡路の歴史は繰り返される人々の移動によって形作られてきた。近世以来の人形浄瑠璃も、近代以降の多くの作家たちも、外来者の要素をとどめている。「阿波路」の表記が象徴するように、この島はまさに交通空間として存在してきたといえる。
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