風景を読む

チャップリンの姿が影絵となりまちの入り口に立つ。映画の王国がここにあった=神戸市兵庫区新開地6(撮影・三津山朋彦)
■賑わいの記憶が甦る瞬間
神戸市兵庫区に位置する「兵庫津」。15世紀には当時の文化的最先端だった禅宗寺院が立ち並び、18世紀には西回り航路の拠点として2万人が住んだ。幕末に開港したのは「神戸」でなく「兵庫」だったし、湊川を付け替えて新開地が作られたのは、ここが神戸と兵庫(当時「兵神」と呼ばれた)の中間だったからである。1910年代には、詩人の竹中郁、映画評論家の淀川長治等が少年期を過ごしている。
この記事は会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。
-
(51)最終回特別編「イン・コロナ・タイム」【神戸・有馬】
-
(51)最終回特別編「イン・コロナ・タイム」【ミナト神戸】
-
(50)河勝伝承とアース【赤穂・坂越】
-
(49)十文字の街【福崎町・辻川】
-
(48)山、海へ行く【神戸・ポートアイランド】
-
(37)湯の街の優しさ【城崎】
-
(36)砂糖とコンビナート【神戸東部第4工区】
-
(35)シスターフッドの物語【宝塚・武庫川両岸、小林】
-
(34)石積みダムは語る【南あわじ市】
-
(33)多様な境界空間【姫路・五軒邸、お城本町】
-
(32)河口の産業革命【加古川・別府】
-
(31)よそ者たちの交差点【姫路・書写】
-
(30)百年の工業都市【高砂市臨海部】
-
(29)多民族都市の軌跡【長田・新湊川流域】
-
(28)因幡街道をゆく【佐用・平福】
-
(27)モダンガールと詩人たち【兵庫津・柳原】
-
(26)金融センターの伝統【神戸・旧居留地】
-
(25)優しい夜の夢【神戸・海岸通り界隈】
-
(24)工都残照【尼崎・杭瀬】
-
(23)「アジール」としての海港都市【三宮・元町界隈】
-
(22)コンクリート博士の夢【阪急・神戸市内線高架橋】
-
(21)海港都市の屋台骨【神戸・葺合】
-
(20)ようこそ「おんせん天国」【但馬・湯村温泉】
-
(19)山上の光、海の匂い【西灘・大石・六甲】
-
(18)ホールふたたび【アクリエひめじ】