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雨がやみ、青空のもと海沿いを走るランナーたち=神戸市垂水区塩屋町 第5回神戸マラソンのスタート=11月15日、神戸市中央区、市役所前 スタート前に、復興の象徴ヒマワリに見立てた黄色い手袋を掲げるランナーたち=神戸市中央区、市役所前 升川清則さん 藤田将弘さん
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雨がやみ、青空のもと海沿いを走るランナーたち=神戸市垂水区塩屋町

第5回神戸マラソンのスタート=11月15日、神戸市中央区、市役所前

スタート前に、復興の象徴ヒマワリに見立てた黄色い手袋を掲げるランナーたち=神戸市中央区、市役所前

升川清則さん

藤田将弘さん

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雨がやみ、青空のもと海沿いを走るランナーたち=神戸市垂水区塩屋町

第5回神戸マラソンのスタート=11月15日、神戸市中央区、市役所前

スタート前に、復興の象徴ヒマワリに見立てた黄色い手袋を掲げるランナーたち=神戸市中央区、市役所前

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 第6回神戸マラソンは11月20日に開催される。今回はクオーターマラソンを廃止してフルマラソンに一本化したほか、従来の「ボランティアマインド」「ホスピタリティマインド」に加え、新たに「チャレンジマインド」を大会コンセプトに設けるなど、過去5回の経験を生かし「より走りたくなる」「応援したくなる」神戸マラソンを目指すという。走る楽しみ、喜びや神戸マラソンならではの魅力、そして新たな取り組みの狙いなどについて、関係者に語ってもらった。

■金城さん 唯一無二のコンセプト

 入江 神戸マラソンとの関わりは。

 田中 前身の神戸全日本女子ハーフマラソン大会から参加している。フルマラソンの方が得意なので、第1回に招待選手として走らせてもらい、うれしかった。第1回、2回大会で2位、3回大会では優勝することができた。

 藤田 第4回から出場し、第5回は3位だった。それを評価していただいて出場したパースマラソン(豪州)で優勝した。高砂市出身で、地元の大きな舞台で走れることがうれしいし、私にとってかけがえのない大会だ。

 金城 神戸市出身で東京の大学を経てマラソン専門誌「ランナーズ」に入社し、仕事を通じて神戸マラソンと出合った。市民ランナーとしても2回出場した。記録は3時間50分ほどだ。

 升川 第4回以降、事務局として関わっている。第6回は「ボランティアマインド」「ホスピタリティマインド」の二つに、新たに「チャレンジマインド」を大会コンセプトに加えた。走りを楽しむランナー、記録を狙うランナーがともに挑戦し、共存できる大会にしたい。

 入江 神戸マラソンは第1回以来「感謝と友情」をメインテーマに掲げている。

 升川 阪神・淡路大震災の復興で国内外から受けた支援に対する思いを「感謝と友情」のテーマとして発信するとともに、世界各地で起こっている自然災害の被災者へエールを送りたい、との思いで神戸マラソンはスタートした。毎年約60万人近くが沿道を埋め尽くすのは、その気持ちの表れだろう。東日本大震災、熊本地震など被災地の方には勇気を持って帰っていただきたい。今回は熊本県からエントリーされた方は全員当選とした。

 田中 阪神・淡路大震災の1カ月前に走ったホノルルマラソンが初マラソンだった。実家は小野市にある。さあこれから、と意気込んでいたときに震災に遭い、走り続けていいのか悩んだ時期もあった。20年たって、こうして走り続けてこられたことにまず感謝したい。

 藤田 阪神・淡路大震災当時は、鳥取県の高校に通っており、早朝練習に行く途中で揺れを感じた。下宿に戻って見たテレビの映像に声も出なかった。その後、家族と連絡が取れ、無事を聞いてほっとした。神戸マラソンは恩返しの思いで走っている。

 金城 「感謝と友情」は他のどのマラソンにもない際立った大会テーマだ。それはスタートで被災地の子どもたちによる合唱などのセレモニーにも象徴されている。今後「感謝と友情」をテーマにさまざまな取り組みを進めていけば、さらなる発展につながるはずだ。

■升川さん「時間差スタート」導入/田中さん 練習の成果が必ず出る/藤田さん 地元で結果残したい

 入江 今年からクオーター(10・6キロ)が廃止され、フルマラソン(42・195キロ)に一本化される。また、新たなスタート方式も導入する。どのような狙いがあるのか。

 升川 ランナーからフルマラソンのニーズが高かったので一本化することにし、フルマラソンの定員を2000人増やして2万人にした。2万人に増えた出場者に、より快適かつ安全に走ってもらうために採用したのが、時間差を設けて2回に分けてスタートする「ウエーブスタート」だ。また、新たに設けた「チャレンジマインド」のコンセプトに沿って、「シード枠」や「年代別チャレンジ枠」、神戸マラソンに初めて挑む方の「神戸マラソン初出場枠」も設けている。

 金城 ウエーブスタートは大型の都市マラソンでは初めて導入されるので、他の都市からも注目度が高い。チャレンジする人への枠を設けていることも重要だ。市民マラソンではスタートからゴールまで歩く人がいるが、やはりスポーツである以上、できる範囲で努力してほしいし、だからこそ達成感が得られると思う。神戸マラソンには、日ごろから努力、挑戦する人をサポートするという一貫性をぜひ大切にしてほしい。

 入江 多くの市民がマラソンを生涯スポーツとして楽しむようになった。田中さん、藤田さんにマラソンの魅力を聞きたい。

 田中 小野高校を卒業後、5年ほど競技から離れていたのだが、同世代の女性ランナーの活躍に刺激を受けてトラック競技でまず復帰し、その後マラソンに挑んだ。最初のフルマラソンは3時間19分かかった。なかなか3時間を切ることができず、気持ちが切れかけたが、少しずつタイムが縮まっていった。マラソンは走るたびに、また次に向けて頑張ってみようと思えるスポーツだ。練習した分だけ結果が出るし、一人で長く続けられることも魅力だ。現在までにフルマラソンは83回走っている。2時間29分30秒がベストタイム。走れる限り続けたい。

 藤田 小さいときからマラソンが好きだった。実業団に入社した年のシドニー五輪で高橋尚子さんが、4年後のアテネ五輪で野口みずきさんが金メダルを取り、自分もマラソンで結果を残したいと強く思うようになった。だが、故障が続き、思うような成績が残せず、第一線から退いた。その後も仕事をしながら走っており、どこかでまたマラソンにチャレンジしたいと思っていた。いろんな市民マラソンに応募して、やっと当たったのが神戸マラソン。第4回大会で7位の成績を残すことができた。地元の大会で結果を残すことができ、うれしい気持ちでいっぱいだった。

【出席者】

升川清則さん(神戸マラソン実行委員会事務局長)

田中千洋さん(第3回神戸マラソン女子優勝)

藤田将弘さん(第5回神戸マラソン男子3位、2016豪パースマラソン優勝)

金城栄一さん(アールビーズ取締役事業局長)

【司会】

入江智美・神戸新聞社編集局運動部長

2016/9/20
 

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