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まちある調査団

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昨年を上回る来場者数となった神戸ルミナリエの会場=神戸市中央区(撮影・宮路博志)
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昨年を上回る来場者数となった神戸ルミナリエの会場=神戸市中央区(撮影・宮路博志)

【入場券がないイベントの人数ってどう把握するの? その手法を調査せよ!】

 神戸ルミナリエ354万人、神戸マラソンの沿道観衆58万人、今春、兵庫県内で開業した大型商業施設の入館者数や初詣の参拝者数もしかり。入場券もないのに一体どのようにカウントしているのか? その計測手法に迫った。(阿部江利)

 7年ぶりに来場者数が前年比を上回った(14万人増)今年のルミナリエ。採用しているのは国土交通省観光庁が例示する調査手法だ。「1平方メートル当たりの人数×開催面積」を1時間ごとに足し合わせてその日の来場者数をはじき出すという。

 会場内やJR元町駅方向に続く行列の途中などに最大15カ所の計測点が設けられており、密度を警備員が1時間ごとに目視で確認。少なければ0・5人、混雑時は4~5人程度という。その数字に警備員が担当するエリア面積を掛け、計測回数ごとに足し合わせる。

 神戸マラソンの沿道観衆の計測手法はルミナリエに似ている。事務局によると、調査は電通(東京)が手掛け、42・195キロの沿線にある観覧可能面積を把握した上で、計測点の密度(何列できているか)や回転数(声援者の入れ替わり)などを目視し、割り出すという。

 開業半年で1千万人を超える入館者数となった神戸ハーバーランドの「umie(ウミエ)」やJR姫路駅の「piole(ピオレ)姫路」には、いずれも出入り口にセンサー式のカウンターが設置されていた。ウミエは18カ所あり、モザイクと行き来する客が全体の2割ほどいるため、重複数となっている。

 一方、年明けの一大イベントの初詣。県内最多の参拝者数を誇る生田神社(神戸市中央区)は、「正月三が日の祈祷(きとう)件数やおみくじ販売数、境内の一区画の参拝者密度などを基に、神主が算出している」。同じ神社でも湊川神社(同)は「さい銭の額を基に、過去の実績を踏まえ、数字を出している」という。

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 最後に観光庁に尋ねてみた。「例示手法で実数値を反映できていますか?」

 「真の値(実数値)は把握できない。あくまでも推計値。ただ、これまでの試験調査やノウハウに基づき、目視や映像解析、レーザーなど数種類の方法を例示している。手法によって誤差の大小はあるが、大きくかけ離れていない数字が出ているのでは…」としている。

2013/12/22

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