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まちある調査団

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兵庫県内の暑さランキング(気象庁)
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兵庫県内の暑さランキング(気象庁)
照りつける太陽。熱中症対策は怠りなく-=神戸市内
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照りつける太陽。熱中症対策は怠りなく-=神戸市内

 7月。本格的な夏がきた。地球温暖化やヒートアイランド現象の影響で、気温は年々高くなる。では、兵庫県で一番「暑いまち」はどこだろう。過去の最高気温は豊岡の39・3度(2000年7月22日)。ところが、毎日の気温を平均すれば、もっと暑いまちがあることが分かった。さらに調べると、寝苦しい夜が多いところに意外な共通点が…。(阿部江利)

 兵庫県内にある気象庁のアメダス(地域気象観測システム)の気温データを比べた。

 「暑い」でまず頭に浮かぶのは、県内最高気温を持つ豊岡。山越えの熱風が吹くフェーン現象で、春ごろから気温が上がる。今年も4月に県内最初の「真夏日」(気温30度以上)を観測した。

 しかし、毎日の平均で豊岡を上回るまちがあった。姫路の北方に位置する福崎だ。過去30年の7・8月(62日間)の平均最高気温は31・9度。内陸で風が少ないためで、同じ理由で西脇、柏原(丹波市)、上郡も上位に入った。

 一方、最低気温が25度を下回らない「熱帯夜」。日中よりつらいと感じる人もいるが、その多さは神戸が群を抜く。2010年に最多の41日連続を記録。13年には県内最高の最低気温(29・3度)を観測した。

 理由は、エアコン室外機からの熱や路面の舗装で気温が上がる都市部独特のヒートアイランド現象。だが、大阪管区気象台は意外な背景も上げた。

 「海沿い、という環境です」。同気象台によると、昼間温まった海水は夜でも冷めにくいという。確かに夜の最低気温が高い洲本、明石、家島(姫路市)はいずれも海に近い。

 逆に「海から離れた盆地はすぐに熱され、すぐに冷める」(同気象台)。豊岡、福崎などは最高、最低気温の差が10度近くあり、昼間に比べて夜は比較的涼しく感じるという。

 さて、同じ兵庫でも体感する暑さに差はあるか。各地に赴任経験のある記者に聞くと、「豊岡は湿地が多く、蒸される印象」「神戸は照り返しが強く、フライパンで焼かれるよう」「いや、神戸は風があり涼しく感じる」などの声が出た。

 気象庁によると、神戸の気温は100年あたり1・29度、豊岡は同1・9度のペースで上昇中。今年は7、8月とも県内の気温は平年並みの予測だが、近い将来、兵庫でも「40度超え」の日が来るかもしれない。

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 まちを歩いて出合った謎に記者が迫る「まちある調査団」は、今回で20回目を迎えました。「『バラ色』ってどんな色?」「カメムシが多い年は雪多い?」など過去の記事は、神戸新聞NEXTでまとめ読みできます。

【特集】これまでの「まちある調査団」はこちら

2015/7/3

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