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まちある調査団

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6年生の教室。学級名「美」の文字が掲げられている=篠山市北新町、篠山小学校
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6年生の教室。学級名「美」の文字が掲げられている=篠山市北新町、篠山小学校

 「愛組」「美(び)組」「月組」…。まるで宝塚歌劇みたいだが、これらは全て兵庫県内にある小学校の学級名だ。校長の裁量で決めることができるが、関係者に聞くと、時代や子どもへの願いなど、さまざまな背景が垣間見える。各校がその名に込めた思いとは-。(中川 恵)

 数字やアルファベットが一般的な気がするが、兵庫県教育委員会に聞くと、学級名の付け方に法的な定めはないという。

 三木市立平田小では、1組にあたる学級が「夢組」、2組が「愛組」。2001年度のPTA通信によれば、当時の校長が「日本一の学校にふさわしい学級名」を全児童に募った。48件の応募から2年女児が家族と考えた「夢」に決定。校長が「愛」を加えた。

 澤田薫校長は「歴史を重ねてきた名前を大切にすることに教育的価値がある」と考え、今も使い続けている。

 篠山市立篠山小。創立140年を超す伝統校は1919(大正8)年、当時の校長が漢詩から「公明正大」など親しみやすく意義のある熟語などを学年ごとに選び、「公組」「明組」などとした。かつては1学年に4文字がそろっていたが、少子化が進み、現在は各学年1学級。当分、4文字がそろうことはなさそうだ。

 現在は「大」「愛」「順」「信」「推」「美」が残り、子どもたちは「1組とかじゃなくてびっくりした」「ほかの学校と違っていいな」。教職員も「美組さん」などと呼び、定着している。児童会長の6年、前田大成君は「僕たちは美組なので整理整頓を心掛けています」と話す。

 67年創立の三田市立高平小は「月」「星」(現在は月組のみ)。「宇宙開発が進んだ時代だったから」など由来には諸説ある。同市立三田小や西脇市立重春小は「松」「竹」「梅」が基本。とはいえ、学級ごとに序列があるわけではない。1学年3学級を超すと、三田小は「桜」「桐」が加わる。重春小は5学級で、松竹梅のほか「菊」「楠」がある。

 私立はどうか。小林聖心女子学院(宝塚市)は、小中高校全て「あやめ」「ばら」「ゆり」。いずれも聖母マリアを象徴する花で、同校は「キリスト教系の女子校なので、聖母マリアにゆかりの深い花が選ばれたのでは」と説明する。

 ただ、校外で「あやめ組さん」などと呼ばれると、「幼稚園みたい…」と恥ずかしがる高校生もいるそうだ。

2015/6/10

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