連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

まちある調査団

  • 印刷
拡大

 今月上旬、ローザンヌ国際バレエコンクールで高校2年の二山(にやま)治雄さん(17)=長野県=が優勝し、全国の話題をさらった。この若きホープ、神戸市で毎年開かれる「こうべ全国洋舞コンクール」(兵庫県洋舞家協会、神戸新聞社など主催)の常連で、優勝経験もある。関係者に聞くと、ここから世界に羽ばたいたダンサーは数知れずとか。身近なようで実はよく知らない「こうべ」、一体どんなコンクールなのか。(黒川裕生)

 「『こうべ』の歴代上位入賞者を集めたら大変なことになる。日本バレエ界の“ドリームチーム”ですよ」

 舞踊ジャーナリストの菘(すずな)あつこさん(45)=芦屋市=の口ぶりは熱かった。「この人は英国ロイヤル・バレエ団に入ったでしょ、彼女はライプツィヒ、彼は新国立劇場…」。菘さんのチェックで、歴代入賞者一覧は見る見るメモで埋まった。

 「こうべ」は1988年に始まり、これまで26回開催。西日本では最も歴史のあるコンクールで、出場者約1300人という規模は全国でも最大級だ。

 88年当時、同種のコンクールは東京などに数えるほどしかなかった。第1回の立ち上げから携わる県洋舞家協会理事の貞松融(とおる)さん(81)=神戸市灘区=は「地元の若手がもっと気軽に出られるコンクールを開くのが長年の夢だった」と明かす。

 「こうべ」をほかと一線を画すコンクールにしたのは、開催に際して掲げた(1)審査員には舞踊界のトップクラスを呼ぶ(2)順位は点数だけで決める(3)ほかより多く賞金を出す-の方針だったという。

 菘さんは「特に(2)が大きい」とみる。先行するコンクールでは、最終的な順位は審査員の協議で決まるのが慣例だった。だが「こうべ」は審査員の点数を集計して決定。貞松さんが「公明正大」と胸を張る審査法で一気に信頼を集めた。

 部門を男女別に分けたのも「こうべ」が最も早く、男子の出場者は今も100人以上と際立って多い。2010年から4回連続で出場した二山さんも「レベルの高い男子がこれだけ集まるコンクールは『こうべ』くらい。著名な先生方に細かいところまで見ていただけるうれしさもあり、とても刺激になった」と振り返る。

 貞松さんによると、今やコンクールは全国で年間100カ所超。だが、菘さんは「玉石混交の面もあり、『こうべ』への信頼感は一層強まっている」と力を込める。「こうべ」は今年も5月3~6日、神戸文化ホールで開催される予定。

2014/2/23

天気(12月10日)

  • 15℃
  • ---℃
  • 0%

  • 16℃
  • ---℃
  • 0%

  • 16℃
  • ---℃
  • 0%

  • 15℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ