連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

まちある調査団

  • 印刷
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT
今月20日、台風16号の接近で神戸市が発令した避難準備情報を伝えた緊急速報メールの画面(撮影・大森 武)
拡大
今月20日、台風16号の接近で神戸市が発令した避難準備情報を伝えた緊急速報メールの画面(撮影・大森 武)

 台風16号が兵庫に接近した今月20日。午前10時、神戸新聞社編集局で携帯電話の電子音が一斉に鳴り響いた。画面には、神戸市内の土砂災害警戒区域で「避難準備情報」が発令された表示。緊急速報メールだ。突然の甲高い音に驚いた人も多いはず。そもそもこのメールは、誰が、どんな目的で送っているのだろう。改めて調べてみた。(阿部江利)

 仕組みを開発したというNTTドコモに聞いてみた。緊急速報メールは、国や地方自治体が利用でき、警報や避難情報を対象地域にいる人の携帯電話に一斉送信できる。住民には申請なしで自動的にメールが届き、受信料はかからない。

 同社は2007年に気象庁による緊急地震速報の配信を開始。現在は、津波警報や気象に関する特別警報に加え、自治体による災害・避難情報、ミサイル発射などに備える全国瞬時警報システム(Jアラート)などにまで対象が拡大している。

 実は、着信音は2種類ある。震度4以上の緊急地震速報はブザーに似た「ブイッ、ブイッ」という警戒音。津波警報や気象特別警報、避難情報などはチャイム音が鳴る。08年以降、KDDI(au)やソフトバンクも導入し、国内ほぼ全ての携帯電話がメールを受信できるという。

 今月20日、神戸市は午前に避難準備情報を、午後には須磨、垂水、北、西区の土砂災害警戒区域に対する避難勧告をメールで通知。市には「自分の家は土砂災害警戒区域か」「避難所はどこか」などと約130件の問い合わせがあった。

 即時に広範な注意喚起ができる緊急速報メールだが、昨年7月の台風11号では県内約18万4千人に避難勧告が出されたものの、実際の避難者は917人にとどまった。神戸市危機管理室の川口雅也さん(26)は「避難対象の人だけに送れたらよいが、システム上は難しい。ただ、速報が一人でも多くの人に、次に取る行動を考えてもらうきっかけになってほしい」とする。

 兵庫県内では東日本大震災以降に利用が進み、全市町が発信できる。神戸市は13年2月、東灘区での不発弾処理の通知にも使用。最大震度6弱を記録した同年4月の淡路島地震では早朝に緊急地震速報が発せられた。

 ただし、携帯電話が古かったり、電波圏外だったりするとメールが届かないケースも。また観測機器の故障などによる誤報もある。今年の元日に和歌山県では「大津波」観測情報が、13年8月には関西で「震度7」の緊急地震速報が誤報されて混乱を招くなど、正確な運用に課題を残している。

2016/9/28

天気(8月8日)

  • 33℃
  • ---℃
  • 20%

  • 32℃
  • ---℃
  • 30%

  • 35℃
  • ---℃
  • 20%

  • 35℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ