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旦旦的廿年(タンタンの20年)

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餌の準備の間、寝室で待つタンタン
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餌の準備の間、寝室で待つタンタン

 2021年が明けました。コロナ禍の結果、まさかの“神戸越年”を果たしたタンタン。会える喜びをかみしめながら、今年も報告を続けます。

 午前10時前。タンタンがパンダ舎の扉の前に座っている。みんなに丸い背中を向けたまま…。

 何をしてるんだろう? 「あれはごはんを待ってるんですよ」と広報担当の栗山聡史さん(37)が教えてくれた。

 タンタンの腹時計はものすごく正確らしい。食事は1日6回。時間が近づくと、早く食べたくて扉の前にやって来るのだ。

 外から中へ移動するとき、お客さんには見せない「秘密の通路」がパンダ舎にはあるらしい。

 見せてください! とお願いすると飼育員の吉田憲一さん(52)が案内してくれた。

 通路には鉄製の頑丈な部屋がいくつも並んでいた。食事の前、タンタンはまず「寝室」に入る。その間に、飼育員が別の場所にササやタケノコを用意するという。

 「いつもかわいいタンタンですが、クマ科の大型動物なんで、用心は欠かせません」

 おりの向こうで「ごはん、まだかな」と大きな目をきょろきょろさせるタンタン。やっぱり、かわいい…と勝手に癒やされていると、鉄格子からタンタンの鋭い爪が。

 想像よりずっと長い。木登りをするとき、重い体を支えるのに必要なのかも。やっぱり野生動物。「怖っ」っと思ったことを告白します。

 ところで、「寝室」はあれど、タンタンの寝る場所は決まっていないらしい。

 最近のお気に入りは屋内展示場の大きなタイヤの中。ここでササに囲まれながらすやすや寝ている姿が24時間カメラに記録されていた。

 普段見られないパンダ舎の秘密はまだまだありそう。次回は、タンタンの知られざるトレーニングを紹介します。(坂井萌香)

2021/1/9
 

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