旦旦的廿年(タンタンの20年)
中国返還が決まってから、神戸で3度目の年越しを果たしたタンタン。久しぶりのシリーズは年末年始の過ごし方をお知らせします。
とはいっても、この頃は1日のほとんどを寝て過ごす。飼育員の梅元良次さん(40)によると、飼育員が出勤してから午前9時ごろまでは日光浴。同10時ごろに健診をした後はしばらく昼寝の時間。午後4時半ごろになると、サトウキビジュースや栄養剤などを混ぜた特製ドリンクを求めて動き出す。
他の時間もまどろんだり、散歩をしたり-というのが基本的なスケジュールだ。
運動量は減り、食欲も落ち着いている。
「だけどそれは80歳ぐらいの人間と同じ。体調は安定しています」と梅元さんは話す。
さて、大みそか。年越しの瞬間はというと「屋内展示場の寝台で寝ていました」と飼育員の吉田憲一さん(54)。
映像で確認すると、ちょうど午前0時ごろ、脚をぴくっと動かしていた。未明にはタイヤに座り、竹を数本食べていたという。
パンダに大みそかも正月も関係ない。マイペースな夜を過ごしたようだ。
元日も変わらず寝台でのんびり。最近の休園日の朝は、屋外展示場で日なたぼっこをしたり、散歩をしたりすることが多いが「元日はそんな気分じゃなかったみたい」と吉田さん。まさに寝正月を過ごしたタンタンだった。
昨年末、2023年末までの飼育契約延長が決まった。ああ、よかった。担当記者もほっと胸をなで下ろしたところだ。
2023/1/25-
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