旦旦的廿年(タンタンの20年)
2021年も暮れの12月下旬、王子動物園は中国との間で、タンタンの飼育契約を延長すると発表した。
延長期間は22年末までの1年間。オミクロン株が猛威を振るい新型コロナウイルス禍が続いていること、タンタンが心臓疾患の治療中であることを考えると素人目線では既定路線にも思えるが、「仮に契約期間が過ぎたままだと宙に浮いてしまってる感覚というか、急な返還があり得るのかなと心配しながら過ごすことになるので、(延長は)私たちもほっとした」と、広報の木下博明さん(51)は言う。「治療、飼育に専念できるのはうれしいですね」
年越しの瞬間のタンタンはというと、元旦に飼育員が録画映像で確認したところ、獣舎でぐっすりと眠っていた。
朝、出勤してきた飼育員からもらったニンジンをぺろりと平らげ、穏やかに新年をスタートさせたという。
タンタン宛てに、年賀状も届いた。全国のファンから、約160通が寄せられた。
今年も神戸で旦旦さんが過ごせるキセキに感謝
この世の生命体の中で「たんたん」が一番好き
「また明日ね」をつみかさねていこうね
パンダの絵と写真が大半を占める中、はがきいっぱいに大きな赤い果実を描き
リンゴをどうぞ●(注:●はハートの記号)
なんていう粋な1枚も。
せんえつながら小生、担当の獣医師や飼育員たち「チームタンタン」の皆さんから、お返事を預かりました。タンタンに代わり、紙上にて寒中見舞いとさせていただきます。
タンタンを応援してくださっている皆さんもチームタンタンの一員です。これからもタンタンを応援し、見守っていただければと思います。(井上太郎)
2022/2/2-
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