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卒業式で保護者の拍手に送られ退場する卒業生ら=3月1日、兵庫県三木市加佐、三木高校
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卒業式で保護者の拍手に送られ退場する卒業生ら=3月1日、兵庫県三木市加佐、三木高校
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卒業式で保護者の拍手に送られ退場する卒業生ら=3月1日、兵庫県三木市加佐、三木高校

 「高校の卒業式が、国公立大学の前期試験と同じ日になっている。受験で出られないのはかわいそうだ」。2月下旬に卒業式を終えた神戸市立高校の保護者からこんな疑問が寄せられた。調べてみると、学校ごとに卒業式の日程はまちまち。どのように設定しているのか、取材した。

 公立高校の卒業式の日程は学校ごとに決められている。兵庫県教育委員会によると、今年、国公立大の前期試験が始まる2月25日に卒業式は開いたのは、全日制高校だけで11校あった。大半が工業高校という。

 各校に問い合わせてみると、「国公立大の受験者がいない」「就職者が多い」といった理由だった。国公立大に進学実績のある学校は「今年は推薦入試の生徒だけだったので、前期試験と重なっても影響はなかった。生徒の受験状況をみて判断している」とのことだった。

 今年、県内の公立全日制高校(139校)で最も多かった日程は2月27日。国公立大の受験者が多いという学校は「25、26日に前期試験が集中するので、例年は式の予行日を挟んで28日。今年は週末だったので、27日に前倒しした」と説明する。週末にかかるのを避けて、3月1日や2日にずらした学校もあった。公立高校は卒業式を終えると、新1年生の高校入試に備える。

 県内の私立学校(52校)では、2月25日の卒業式は2校のみ。県私立中学高校連合会によると、ほぼ半数の学校が、24日までに卒業式を終えていた。2月中旬に設定している学校は「先に卒業式を済ませ、私立大、国公立大の入試に集中してもらう」という。最も早い学校は1月末だった。公立高校と同じく、2月27日や3月1日もあった。

 取材した公立校からは「なるべく全員が出られるように工夫しても、欠席者が出るのは避けられない」との声も聞かれた。ある高校では、病欠した生徒のために、後日、校長室で本番同様に音楽をテープで流し、教頭が進行役を務め、校長が卒業証書を手渡したという。

 「1人だけの卒業式。コロナがなければ、仲のいい同級生にも集まってもらうんですけどね」と教頭先生。粋な計らいがあることも分かった。(石沢菜々子)

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2021/3/22
 

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