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始業式前日、本山第二小学校で行われた離任式。そのためだけの登校に疑問の声もあるが、ゆっくりお別れができるメリットも=神戸市東灘区西岡本1
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始業式前日、本山第二小学校で行われた離任式。そのためだけの登校に疑問の声もあるが、ゆっくりお別れができるメリットも=神戸市東灘区西岡本1

 異動や定年退職する教職員を見送る小学校の離任式。兵庫県内では新学年スタート後の授業日に実施する市町が多いが、神戸市は始業式前に離任式だけの日を設けている。この方式について、2年生男児の母親から神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に「式のためだけにわざわざ登校する必要があるの?」との疑問が寄せられた。神戸市がこの方式を採用する理由と、各地の状況を取材した。(名倉あかり)

 本山第二小学校(神戸市東灘区)で7日、離任式が行われた。新型コロナウイルス禍のため、会場は運動場。在校生の6~7割ほどが参加し、制服を着た中学生や保護者の姿もあった。

 離任する教員らが一人一人あいさつした後、代表児童がお礼を述べ、花束を贈呈。式後は教員らの周囲に児童らが集まり、手紙を渡すなどお別れをしていた。参加した保護者からは「ゆっくりと思いを伝えられる」との声が聞かれた。

 ただ、わずか40分の式の後、児童らは教室に入ることもなく帰宅。別の小学校に通う2年生の息子がいる40代主婦は疑問を呈する。

 女性の地元、徳島市では離任式は3月に終業式と一緒に行われていた。「4月に1日だけ前任校へ行くのは先生も負担では。一体誰のための式なのか」と女性。周りの親たちも「これ行かなあかんの?」と困惑していたという。

 兵庫県外では、横浜市など3月の終業式と同日に実施している市町が多い。だが、県教育委員会や神戸市教育委員会では教員の異動情報を発令日(4月1日)までは公にしない方針のため、終業式と一緒に公然と行うのは難しいという。

 その上で、県内の各市教委に今年の日程を聞いたところ、尼崎市や西宮市、明石市、三木市、南あわじ市などは、始業式後の授業日に集会を開くなどして離任式を実施。姫路市も離島を除いて原則始業式後に行っていた。

 これらの市の担当者は「離任式に出た先生は丸1日不在ではなく、移動に長い時間はかからない。その間は担任以外の先生で対応できる」などと説明する。

 一方、神戸市のほか、相生市や宍粟市などは始業式前に離任式の日を設けていた。何か理由があるのか。神戸市教委に取材した。

 担当者は「異動先で担任が不在になってしまうから」と説明。始業式で一緒に行うと、本人が異動先の始業式に出られず、授業日に行うと授業に穴があくからという。ちなみに離任式は登校日ではなく、児童の参加は任意という。

 ただ、非効率性などから、市教委には複数の保護者から改善の要望が寄せられているといい、担当者は「日程の変更を検討している」と話した。

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2021/4/9
 

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