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スクープラボ

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産業用地への転用が検討されている西神戸ゴルフ場=神戸市西区押部谷町木見
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産業用地への転用が検討されている西神戸ゴルフ場=神戸市西区押部谷町木見
西神戸ゴルフ場のクラブハウス=神戸市西区押部谷町木見
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西神戸ゴルフ場のクラブハウス=神戸市西区押部谷町木見
産業用地への転用が検討されている西神戸ゴルフ場=神戸市西区押部谷町木見
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産業用地への転用が検討されている西神戸ゴルフ場=神戸市西区押部谷町木見

 「市民に親しまれているゴルフ場を神戸市が廃止しようとしている。市から説明がないが、今後どうなるのか」という声が、神戸新聞の読者双方向報道「スクープラボ」に寄せられた。そのゴルフ場は「西神戸ゴルフ場」(神戸市西区、18ホール)。神戸市の外郭団体が所有する非会員制のパブリックゴルフ場だ。なぜ、外郭団体がゴルフ場を持っているのか。なぜ、廃止するのか。現状に至る経緯を取材した。

 同ゴルフ場は神戸・三宮から車で約20分の郊外にあり、年間利用者約6万人の7割が神戸市民という。1984年に整備され、同市北区の北神戸ゴルフ場(27ホール)とともに、外郭団体「神戸すまいまちづくり公社」が民間会社に運営を委ねている。

 西神戸ゴルフ場のルーツは、兵庫県内初のパブリックゴルフ場「舞子ゴルフ場」(96年に閉鎖)だ。日本のゴルフ発祥の地である神戸市が、ゴルフの大衆化やスポーツ振興を目的に60年に整備。70年代に廃止方針が決まり、その代わりに整備されたのが西神戸だった。

 運営は外郭団体「神戸国際カントリー倶楽部」が担った。かつては安価が魅力だったが、次第に周辺のゴルフ場との料金格差が縮小した。“公営”の意義が問われ、同倶楽部は2008年に法人解散。ゴルフ場は同公社に移管され、民間に委託して存続した。

 そして21年、再び転機が訪れた。市内の産業団地の物流施設用地が完売し、新たな用地として、ゴルフ場の広大な面積が注目を浴びたのだ。市は産業団地に隣接する約100ヘクタールを物流用地などに転用する方向で、21年度当初予算に調査費約1億7千万円を計上した。

 予算案を審議した神戸市会の2月議会では、議員から「ゴルフ場の利用者が多い。経緯を説明すべきだ」との要望が上がった。取材に対し、市の担当者は「市内に20以上の民間ゴルフ場があり、同じぐらいの料金で利用できる所も周辺にある」と説明する。

 今後の手続きについて「産業用地は5~6年後の供給開始を目指したい。需要調査や市民の意見などを踏まえて方針を決める」とする。ゴルフ場は現在の運営会社との契約期間(22年度まで)は利用できるという。市は近く、計画の方向性を示し、意見を公募する。

 一般社団法人「日本ゴルフ場経営者協会」(東京)によると、市有地を活用したゴルフ場は全国に約40カ所。全体の2%程度という。(石沢菜々子)

 神戸新聞社は、読者の投稿や情報提供を基に取材を進める双方向型報道「スクープラボ」に取り組んでいます。身近な疑問や困りごとから、自治体や企業の不正告発まで、あなたの「調べてほしい」ことをお寄せください。LINEで友だち登録(無料)するか、ツイッターのダイレクトメッセージで投稿できます。皆さんと一緒に「スクープ」を生み出す場。ご参加をお待ちしています。

2021/5/13
 

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