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スクープラボ

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県道長坂垂水線の未舗装部分。通学路としても使われている=神戸市西区伊川谷町長坂
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県道長坂垂水線の未舗装部分。通学路としても使われている=神戸市西区伊川谷町長坂
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県道長坂垂水線の未舗装部分。通学路としても使われている=神戸市西区伊川谷町長坂
神戸新聞NEXT
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 神戸市西区の住民から「高校生らの通学路になっている道路が砂利道のまま、整備される気配がない」との情報が、神戸新聞社の双方向報道「スクープラボ」に寄せられた。現地に向かうと、県道なのに未舗装のガタガタ道が約300メートル続き、狭い所は車がすれ違うのも難しい。「せめて街灯を設置してほしい」という思いを受け、管理する神戸市を取材した。(森本尚樹)

 未舗装なのは、県道488号長坂垂水線のうち、神戸市西区伊川谷町長坂の住宅地と、大規模店が立ち並ぶ同市垂水区多聞町の境界部分。手前には「この先幅員2メートル 通り抜け困難」との看板がある。

 周囲は荒れ野に資材置き場が点在し、工事用の柵やフェンスで隔てられている。道幅は場所によってまちまちで、路面も凸凹だらけ。時折、自動車が通り、土煙を残して遠ざかっていく。歩行者、自転車の通行もある。

 街灯はなく、夜は暗闇になるという。自転車で通り掛かった男性(18)は「高校卒業まで3年間通ったが、塾で遅くなった時、真っ暗で何も見えず怖い。後輩のためにも普通の道にしてほしい」と話した。

   ◇

 神戸市は政令市のため県道の管理も担う。県道は一般的に、市町や主要駅、観光地などをつなぐ幹線道路だ。それがなぜ、こんな状態なのか。神戸市西建設事務所を取材した。

 担当者によると、県道488号は、商業地や住宅地の開発以前からある幅2メートル程度の古い道で、県道になった経緯は不明だという。

 未舗装の理由について、「舗装すると商業地への通過交通が増え、住環境が悪化する」との懸念が周辺の住宅地から寄せられ、舗装の計画が頓挫しているという。

 さらに、道路は民有地と一体になっており、境界未確定の部分も多い。外見上は道幅2メートル以上の場所も、実は民有地の一部が道路として使われているのが実情という。このため、舗装するには境界の画定から始めなければならない。

 では、街灯はなぜ設置しないのか。担当者は「『夜が怖い、危険だ』という声は聞いているが、民有地との境界も定かでない状態では設置できる場所も分からない」と話し、計画はないという。当面、凸凹を砂利で埋める作業は続けるという。

 神戸市建設局によると、市内の県道計約360キロのうち約14キロが未舗装という。投稿者の女性(53)は「事情は分かるが、現に人や自転車の通行がある以上、安全対策に取り組んでほしい」と話している。

   ◇   ◇

 神戸新聞社は、読者の投稿や情報提供を基に取材を進める双方向型報道「スクープラボ」に取り組んでいます。身近な疑問や困りごとから、自治体や企業の不正告発まで、あなたの「調べてほしい」ことをお寄せください。LINEで友だち登録(無料)するか、ツイッターのダイレクトメッセージで投稿できます。皆さんと一緒に「スクープ」を生み出す場。ご参加をお待ちしています。

2021/3/31
 

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