風景を読む

メインストリートとして発展した栄町通。左は築100年の旧帝国生命保険神戸出張所(現・神明別館)。船型の丸みを帯びたデザインが優美だ=神戸市中央区
■名建築が見つめた栄光と挫折
神戸・栄町通に本店を置く唯一の金融機関、兵庫県信用組合。「けんしん」の愛称で知られる。1951(昭和26)年の設立から今年で70周年。移転はしたが、栄町通を離れたことはない。「昔は東洋のウォール街と呼ばれていたそうですが、今はマンション街。働く場所から住むところになった」。理事長の土肥(どひ)貴弘(65)の解説だ。上階の理事長室のあるフロアの窓から、対面にそびえる地上33階建てのタワーマンションが見える。
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