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頭に浮かんだのは神戸マラソンの光景である。仙台市、佐藤武男さんの1首。〈「ありがとう」感謝の言葉シャツに描き息子手を振り神戸を走る〉。3年前、地元紙の河北新報に寄せられた◆つらいときほど、見知らぬ誰かにもらったぬくもりが心身にしみる。そんな経験が私たちにもあった。いただいたたくさんの支援と恩返しの思いは、被災地をつないでいく〝たすき〟のようなものかもしれない◆…と毎年のことながら、テレビの駅伝中継を見ているだけで震災へと思いが至るのは「1・17」に近い時節ゆえだろう。ことしはとりわけ感慨が深い。都道府県対抗女子駅伝で兵庫が14年ぶりの優勝を果たした◆振り返れば、初制覇は阪神・淡路大震災の発生から6年後だった。被災地にまだまだ地震の爪痕が残るなか、「兵庫ガンバレ」の声援に押されて走る選手たちにわが身を重ね、力をもらった人もいたに違いない◆監督が語っている。「兵庫が上位に入ることで震災を風化させない」。ずっとそう考えていたと。今回の出場メンバーは皆、震災後生まれ。それだけにこれまでの兵庫選手の努力が結実した優勝のようでもある◆「ありがとう」のたすきは世代を超えて継いでゆくもの。改めて教えられた若きチームの快走だった。2018・1・16

2018/1/16

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