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かつての教え子の応援メッセージが入ったTシャツを手に意気込みを語る山本民夫さん=神戸市須磨区
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かつての教え子の応援メッセージが入ったTシャツを手に意気込みを語る山本民夫さん=神戸市須磨区

かつての教え子の応援メッセージが入ったTシャツを手に意気込みを語る山本民夫さん=神戸市須磨区

かつての教え子の応援メッセージが入ったTシャツを手に意気込みを語る山本民夫さん=神戸市須磨区

 18日開催の第8回神戸マラソン(神戸新聞社など共催)まで1週間。かつての教え子が寄せ書きしてくれたTシャツを手に、神戸市須磨区の山本民夫さん(70)は胸を高鳴らせている。教師生活最後の担任として卒業を見届けた生徒らから贈られたTシャツで「神戸マラソンを走る」と約束し10年。7年連続落選の憂き目を経て、70歳で果たせる約束に「つらくなったら生徒たちの顔を思い出し、神戸の街を駆け抜けたい」と力を込める。(篠原拓真)

 神戸市立高校の体育教師だった山本さん。東京教育大(現筑波大)で箱根駅伝のアンカーを務め、教師としては陸上競技部の顧問を受け持つなど、長らく陸上競技に携わってきた。

 「子どもたちに『生涯スポーツ』だと教えるなら、自分も取り組もう」と自らもマラソンに挑戦。1985年にホノルルマラソンに出場したのを皮切りに、ニューヨークや東京など各地のマラソン大会に参加してきた。

 同市立兵庫商業高校(現神港橘高校)に勤務していた2007年春。20年ぶりに担任を受け持った3年生34人の卒業を見届けた。卒業式後の教室で、教壇に立つ山本さんに、生徒たちが感謝を込めて1枚のTシャツを贈ってくれた。

 山本さんはTシャツを教卓に広げ「みんな、サインしてくれ」と呼び掛けた。「先生だいスキ」「もっくんガンバレ」などの言葉とともに、名前も書き込む生徒たちに「3年後に始まる神戸マラソンで、これを着て走るから」と誓った。

 だが、倍率が4倍前後となる神戸マラソンの人気の前に、第1回から7回までいずれも落選。4時間台だったタイムも年齢を重ねるごとに落ちていき、6時間を超えるときも出てきた。「もう70歳。走れるうちに出られるだろうか」。不安が大きくなる中で今年、ようやく当選通知が届いた。

 目標は笑顔で完走し、歩かずにゴールまでたどり着くこと。約束を果たせることを教え子たちには伝えていないが、「シャツに力をもらって走り切りたい。出場ランナーや沿道で応援する人の中など、コースのどこかであの子たちに会えればいいね」とほほ笑んだ。

2018/11/11

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