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神戸市会政活費不透明支出

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自民党神戸の関係者に事情を聴いた神戸市議会の検討会。真相解明には至らず、疑惑はさらに膨らんだ=18日、神戸市役所
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自民党神戸の関係者に事情を聴いた神戸市議会の検討会。真相解明には至らず、疑惑はさらに膨らんだ=18日、神戸市役所
自民党神戸で配られたとされる現金に対する市議らの認識
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自民党神戸で配られたとされる現金に対する市議らの認識
自民党神戸の“裏帳簿”に記載された主な支出
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自民党神戸の“裏帳簿”に記載された主な支出

 神戸市議会の会派「自民党神戸」が政務活動費(政活費)から裏金を捻出していた問題で、市議会は今週にも虚偽公文書作成・同行使の疑いで、兵庫県警に被疑者不詳で刑事告発に踏み切る。裏金を管理する“裏帳簿”などから、流用されたとみられる政活費は3千万円超。市議会が設置した検討会は当時の会派関係者13人から事情を聴いたが、責任を押し付けるような証言も相次ぎ、問題の根深さばかりが浮き彫りになった。(紺野大樹、小川 晶)

 問題の発端は、自民党神戸の政務活動費収支報告書。調査を委託したとして2010~14年度に計1千万円超を支出した業者が、添付された領収書の住所に存在しないことが分かり、委託が架空だったことが露呈した。

 その後、架空委託の窓口だった大野一元市議=8月に病死=の弁護士が、この1千万円超の裏金が今春の市議選前、所属市議らに「陣中見舞い」として配られた-と指摘した。

 さらに裏帳簿の存在が判明。そこには、既に判明していた分とは別の架空委託で捻出したとみられる収入や、弁護士が指摘した陣中見舞い以外の支出が複数の市議の名前とともに記載されていた。

 新たに架空委託が疑われるケースでは、裏帳簿に記載されていた印刷会社(神戸市兵庫区)の役員が、神戸新聞社の取材に「大野元市議に頼まれ、架空の領収書を作成して渡した」と証言。金額については、15年までに3回、計約320万円分だったという。

 一方、支出についても、これまでに判明していた15年3月の陣中見舞い以外に、同年1月に所属市議12人に計600万円▽11年市議選前、7人に各30万円-など、市民感覚とかけ離れた現金の配布が会派内で常態化していた様子が記されていた。

 神戸ビーフの鉄板焼き店での打ち上げ、1泊2日のゴルフ…。さらに、東日本大震災の義援金を支出したとする記載もあった。

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 一連の問題を受け、神戸市議会は真相究明と再発防止策の検討を目的に検討会を設置。今月14、15、18日の3日間で関係者13人から事情を聴いた。

 自民党神戸の経理担当だった政務調査員の女性は裏帳簿作成を認める一方、裏金の出入金について、大野元市議と当時幹事長だった岡島亮介市議=現在は団長=の幹部2人に指示されたと証言。だが岡島市議は関与を否定するなど、関係者の証言は食い違いが目立った。

 1月に配られたとされる現金についても、受け取りを否定する市議がいる一方、複数の市議が、当時団長だった浜崎為司市議=現在は別会派=から受け取ったなどと証言した。しかし、浜崎市議は「記憶がない」と答えるのみだった。

 真相になかなか迫れなかった検討会だが、裏帳簿や銀行口座の通帳から、同会派が捻出した裏金は10~14年度で約3183万円に上ると推定。その原資はほぼ全額、政活費だったと認定した。

 市議会の刑事告発で一連の問題は新たな局面を迎える。ある議会関係者は「政活費を返還すればそれで終わりという問題じゃない。警察の捜査できっちり真相を解明してほしい」としている。

2015/9/22

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