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元兵庫県議・野々村被告裁判

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兵庫県議会と神戸、姫路、尼崎、西宮市議会 2014年度の政務活動費執行状況
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兵庫県議会と神戸、姫路、尼崎、西宮市議会 2014年度の政務活動費執行状況

 全国市民オンブズマン連絡会議は4日、都道府県と政令市、中核市の議会を対象にした2014年度の政務活動費(政活費)の使用状況に関する調査結果を発表した。架空調査委託問題に揺れる神戸市議会は、交付総額に対する支出総額の割合(執行率)が98・9%と20政令市で2番目の高さ。一方、年度途中に不適切支出が相次いで発覚した兵庫県議会は“自粛ムード”などが影響し、執行率は都道府県の中で4番目に低い76・8%だった。

 名古屋市に事務局を置く同会議は、行政機関や議会を監視する市民団体の全国組織。調査は7月、都道府県と政令市、45中核市の計112議会を対象にアンケート形式で実施した。石川県、横須賀市議会は期限までに回答がなかった。

 調査によると、前年度から執行率が減少した議会は、13年度の23から53議会に拡大。10ポイント以上減少した議会は兵庫県(11・0ポイント減)のほか、東大阪市(42・2ポイント減)や徳島県(19・5ポイント減)などで、野々村竜太郎元兵庫県議の「号泣会見」など不祥事が大きく報道された議会が目立った。

 神戸市議会の執行率98・9%はほぼ前年度並みで、政令市では横浜市(99・3%)に次ぐ高い数字。一方、兵庫県内の中核市は、姫路、尼崎、西宮の3市議会とも執行率は70%台前半にとどまった。

 執行率の減少傾向について同会議事務局長の新海聡弁護士は「各地の不祥事が影響したが、それで減らせるなら政活費の必要性が根本的に問われる」と指摘。「選挙目的で政活費を使う『隠れ政治資金』の問題も追及したい」と話した。

 同会議は5、6日、政活費を中心テーマに、神戸市中央区の神戸学院大ポートアイランドキャンパスで全国大会を開く。(永田憲亮)

2015/9/4
 

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