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元兵庫県議・野々村被告裁判

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野々村竜太郎被告
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野々村竜太郎被告

 政務活動費(政活費)の不自然な支出をめぐる事件で、詐欺などの罪に問われた元兵庫県議、野々村竜太郎被告(49)は24日、神戸地裁で予定されていた初公判を欠席し、公判は延期された。弁護側は「精神的に不安定なため」などと理由を説明。地裁関係者によると、刑事裁判で被告人が欠席するのは異例という。次回期日は未定。

 開廷時間の午後3時を過ぎても野々村被告が姿を見せず、佐茂(さも)剛裁判長が理由を尋ねると、弁護人は「早朝に家を出ようとしたところ、マスコミ関係者と鉢合わせしてパニック状態になったとメールがあった」と説明。弁護側が連絡を取り説得しても「精神的に法廷に出られる状況ではない。欠席させてほしい」と強く訴えたという。

 検察側は「正当な理由はないが、被告人がいない以上進行できない」と述べた。

 野々村被告は昨年6月に政活費の不正疑惑が発覚し、釈明の会見で号泣。議員辞職して受け取った政活費を全額返還したが、神戸地検は今年8月、悪質性が高いとして異例の在宅起訴に踏み切った。

 起訴状などによると、野々村被告は2011~13年度の政活費の収支報告書に計344回の架空の日帰り出張費を計上し、改ざんした領収書を添付するなどして県議会議長に提出、約913万円をだまし取ったとされる。

 野々村被告は「号泣会見」以来、公の場に姿を見せておらず、この日の初公判には傍聴券を求めて約600人が並んだ。公判延期を受け、戸谷嘉秀・主任弁護人は報道各社に要望書を出し、「度重なる取材申し込みにより、本人が精神的にダメージを受けている」として自宅周辺などでの取材を自粛するよう求めた。

【特集】野々村被告をめぐる報道はこちら

2015/11/24
 

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