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元兵庫県議・野々村被告裁判

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 政務活動費の不自然な支出をめぐる事件で、詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われている元兵庫県議の野々村竜太郎被告(49)に対する公判が22日午後1時10分から、神戸地裁(佐茂剛裁判長)で始まった。先月26日の初公判に続いて被告人質問があり、検察側の質問が始まった。主なやりとりは次の通り。

 -昨年8月5日、私が最後に取り調べて、質問をしたがあなたはずっと黙っていた、との記載があるが、確認はしていますか。

 「確認していません」

 -確認していないということは覚えていますか。

 「覚えているというよりも、見覚えがないというです」

 (弁護人が「質問の意図は何か。開示されていない証拠に関して、尋ねられても答えようがない」)

 -では撤回します。もともと取り調べはどこである予定だった?

 「覚えていません」

 -まず、車で県警本部に向かいませんでしたか。

 「覚えていません」

 -どこで取り調べを受けましたか。

 「篠山留置場です」

 -途中から向かったのではないですか。

 「覚えていません」

 -マスコミが多く、急きょ場所が変わったのではなかったのですか。

 「覚えていません」

 -あなたは「マスコミにさらされぬよう、注意してほしい」と言わなかったのですか。

 「2015年2月18日、(民放の)ディレクターに暴行などを受けたことがあり、マスコミに対して異常な恐怖心がありました」

 -今年の話をされてるが、私が尋ねているのはそれより過去のことですが。

 (弁護人が「(野々村被告は)2015年と言ったのだが」)

 -マスコミの話と取り調べはどちらが先ですか。

 「警察の取り調べです」

 -9月11日、あなたは送迎から取り調べ内容まで含めて録音をしていましたね。

 「はい」

 -あなたは警察官から「調査管理権のため、持ち物を確認させてほしい」と言われましたか。

 「言われたように記憶している」

 -持ち物確認に応じましたか。

 「録音をしていたのは理由の一つだが、警察には恐怖心や不信感がありました。それが一番の理由で応じませんでした」

 -夕方以降、捜査幹部が来るまで、口をつぐんでいたのではないですか。

 「口をつぐんでいたのではなく、恐怖のため、声を出せなくなっていました」

 -あなたは荷物の中身も出せなくなったのではないですか。

 「記憶にありません」

 -捜査幹部とのやりとりを覚えていますか。

 「名刺をもらったことと、取り調べのスケジュールを聞いたことは覚えています」

 -あなたは捜査幹部に「明日以降の取り調べに応じないということはできるか」と尋ねませんでしたか。

 「覚えていません」

 -それは「あなた自身が決めることだ」と告げられませんでしたか。

 「記憶にございません」

 -録音に残ってはいませんか。

 「録音を聞いていないので分かりません」

 -あなたは捜査幹部とそのようなやりとりをしませんでしたか。

 「具体的に教えてください」

 -「明日以降の取り調べに応じないということはできるか」「あなた自身が決めることだ」と言われなかったですか。

 「記憶しているのは名刺をもらったこととスケジュールを調整したことしかありません」

(弁護人が「先ほどから録音を元に質問をしている印象を与える。開示されていない証拠を元に質問をされても、答えようがない」)

 -不当な尋問ということですか。撤回します。

2016/2/22
 

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