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元兵庫県議・野々村被告裁判

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 「記憶がございません」などと何度も繰り返し、質問を受けるたびに10秒以上目をつぶって裁判長から発言を促されるなど、異例の展開となった元兵庫県議、野々村竜太郎被告(49)の初公判。傍聴者らからは憤りや不信の声が聞かれた。

 この日、80枚の傍聴券を求め、列を作ったのは1013人。昨年11月に予定されていた初公判時の約600人を大きく上回った。

 加西市の自営業男性(47)は「私が数えた限り『覚えていない』は50回以上。信じられないし腹立たしい」。神戸市東灘区の女性会社員(29)も「言い逃れしているような感じ」と不信感をあらわにした。

 頭をそり上げた姿に驚きの声も。神戸市外国語大3年の女子学生(20)=姫路市=は「別人に見えた」としつつ、「同じ返事を繰り返す様子に、やっぱり野々村被告だと感じた」とあきれた表情を浮かべた。

 野々村被告の「号泣会見」以降、全国から強い批判を浴びた兵庫県議会関係者も初公判に厳しい視線を注いだ。

 傍聴した丸尾牧県議(51)は「自分がしたことの記憶がないのは信ぴょう性に欠ける。意図的に説明を避けている印象だ」と指摘。「県議だった以上、きちんと説明し、動機や背景などを明らかにして再発防止に資するのが、彼に課された最後の責任」と強調した。

 また、石川憲幸県議会議長(60)は「身柄を拘束され、強制的に出廷することになったのは、公職にあった者の振る舞いとして非常に遺憾。裁判で事実関係や問題の背景が明らかになることを期待している」とのコメントを出した。

2016/1/26
 

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