連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

  • 印刷
会見後、頭を下げる幡掛大輔クボタ社長(当時)=2005年12月25日、尼崎市のクボタ阪神事務所
拡大

会見後、頭を下げる幡掛大輔クボタ社長(当時)=2005年12月25日、尼崎市のクボタ阪神事務所

会見後、頭を下げる幡掛大輔クボタ社長(当時)=2005年12月25日、尼崎市のクボタ阪神事務所

会見後、頭を下げる幡掛大輔クボタ社長(当時)=2005年12月25日、尼崎市のクボタ阪神事務所

■犠牲者、今も増え続け

 その被害規模は「アジア最大」と言われる。JR尼崎駅のそばにあった大手機械メーカー「クボタ」の旧神崎工場。元従業員と周辺住民らを合わせ、アスベスト(石綿)による犠牲者は500人以上に上り、今も増え続けている。

 端緒は2005年6月29日にさかのぼる。クボタは大阪市内の本社で、旧神崎工場の従業員ら78人が石綿特有のがん、中皮腫で亡くなったと発表。翌30日には近隣住民3人が尼崎市で会見を開き、周辺にも被害が出ていると訴えた。

 その一人、早川義一さんは、石綿問題の始まりを告げる「号砲が鳴った」と静かに語った。その言葉通り、被害が次々と明るみに出る。行政、民間とも相談機関の電話は鳴りやまない。後にクボタショックと呼ばれるようになった。

 クボタは、旧工場と周辺被害の直接的な因果関係を認めていないが、石綿を扱った企業として道義的責任があるとし、最高4600万円の救済金を決めた。

 石綿被害は多業種にわたり全国各地で判明。大阪府・泉南地域の住民らは、国の責任を問う裁判を起こした。最高裁まで争い、国の責任を認めさせた。

 日本の石綿輸入量は計約1千万トン。今も建材などとして暮らしの中に潜む。被害のピークはまだ先。この問題は終焉(しゅうえん)を迎えていない。(中部 剛)

【6~7月の主な出来事】

26日  将棋の藤井聡太棋士が新記録の29連勝(2017年)

27日  オウム真理教による松本サリン事件発生(1994年)

     天皇皇后両陛下がサイパン島ご訪問(05年)

28日  神戸連続児童殺傷事件で14歳少年を逮捕(97年)

29日  雪印食品による集団食中毒事件発覚(00年)

     クボタが尼崎でのアスベスト禍発表(05年)

30日  村山内閣発足。47年ぶりの社会党首相(94年)

     NTTドコモがポケベルの新規受付停止(04年)

7月1日 中国に香港返還(97年)

2日   タイのバーツが変動相場制へ移行。アジア通貨危機の引き金に(97年)

2018/6/26
 

天気(5月24日)

  • 27℃
  • ---℃
  • 0%

  • 29℃
  • ---℃
  • 0%

  • 29℃
  • ---℃
  • 0%

  • 30℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ