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生体肝移植継続を決定し、会見する田中紘一理事長(中央)。その2カ月後、事実上の休院に追い込まれる=2015年9月24日、神戸市中央区港島南町1
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生体肝移植継続を決定し、会見する田中紘一理事長(中央)。その2カ月後、事実上の休院に追い込まれる=2015年9月24日、神戸市中央区港島南町1

生体肝移植継続を決定し、会見する田中紘一理事長(中央)。その2カ月後、事実上の休院に追い込まれる=2015年9月24日、神戸市中央区港島南町1

生体肝移植継続を決定し、会見する田中紘一理事長(中央)。その2カ月後、事実上の休院に追い込まれる=2015年9月24日、神戸市中央区港島南町1

■命救う思い、1年で挫折

 「国内外の病院で治療を断られた重い肝臓病患者を、民間病院で救いたい」-。その思いから実現した命を救うはずの場所が、残念ながら命を失う場所にもなった。

 神戸・ポートアイランドに2014年開院した「神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)」。わずか1年で事実上、診療できなくなった。生体肝移植手術を受けた10人のうち7人が1年以内に死亡するなどして患者が遠のき、事業が困難になった。支援者も見つからず破産手続きに入り、16年に閉院。跡地には17年、神戸大の新病院が開設された。

 理事長は元京都大病院長で、生体肝移植の第一人者。脳死下の臓器移植が進まない中、国内外で移植の普及を進めてきた。医療産業都市構想を進める神戸市も、中核施設として大きな期待を寄せていた。

 だが、死亡例が相次いだため医学団体が調査し、体制の不備を指摘。同市も立ち入り検査に踏み切った。医学団体が移植中止を求めたのに治療は再開され、その翌日に患者が死亡。病院内外の衝撃は大きかった。

 開院前から理事長を取材し、救われた患者の笑顔を見てきた記者として、閉院には複雑な思いを抱いた。生体肝移植に頼らざるを得ない状況は今も変わらず、私たちに重い問いを投げ掛けている。(金井恒幸)

【11月~12月の主な出来事】

  27日 生体肝移植の患者が相次ぎ死亡した神戸の病院が事実上の診療停止発表(2015年)

  28日 改正少年法成立。14歳以上が刑事罰対象に(00年)

  29日 三木市で小1男児誘拐。翌日、無事保護(01年)

      イラクで日本大使館の車襲撃、外交官2人死亡(03年)

  30日 初代新幹線「0系」が定期運転終了(08年)

12月1日 皇太子妃雅子さまが長女ご出産(01年)

      関西広域連合発足(10年)

   2日 山梨の中央自動車道笹子トンネルが崩落、9人死亡(12年)

   3日 冷戦終結宣言(1989年)

2018/11/28
 

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