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産業再生機構への支援要請について報道陣の質問に答える高木邦夫社長=2004年10月13日、東京都内
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産業再生機構への支援要請について報道陣の質問に答える高木邦夫社長=2004年10月13日、東京都内

産業再生機構への支援要請について報道陣の質問に答える高木邦夫社長=2004年10月13日、東京都内

産業再生機構への支援要請について報道陣の質問に答える高木邦夫社長=2004年10月13日、東京都内

■急転直下の支援要請 

 まさに急転直下だった。

 自力再建か、産業再生機構の支援下での再建か-。経営不振に陥っていたダイエーは7月末から迷走を続けていた。「機構を活用しなければ金融支援しない」と詰め寄る主力銀行に対し、社長の高木邦夫氏は自力再建を主張。機構への回答期限10月12日が迫る中、協議は平行線をたどった。

 一転したのは13日夕。高木氏が「数時間の雲隠れ」の後、機構への支援要請を決めた。同日朝も機構入りには慎重な姿勢を見せていただけに、社内ではニュースを知った社員がテレビの前で総立ちしたという。

 舞台裏には、経済産業省と金融庁の対立など政治問題も見え隠れした。ダイエーの取引銀行の一つだったUFJ銀行が経営難に陥ったことを機に、金融庁は不良債権処理の一環としてダイエーに対する機構活用を画策。所轄官庁だった経産省との主導権争いが勃発していた。空白の数時間に何があったか、高木氏は今も明かしていない。

 広報部長だった井上喜久栄さん(61)は「すでに当事者だけの問題ではなくなり、周囲がめまぐるしく動いていた印象」と明かす。

 現在、イオンの完全子会社となったダイエーは、故中内●氏が戦後の焼け野原から一代で築いた。中内氏が亡くなったのは、この再建劇の翌年のことだった。(末永陽子)

※注=●は功の「力」が「刀」

【10月の主な出来事】

 9日 北朝鮮が初の核実験(2006年)

10日 ノーベル化学賞に野依良治名古屋大教授(01年)

11日 いじめを苦に大津市の中2男子自殺(11年)

12日 上方芸能のミヤコ蝶々さん死去(00年)

    神戸・東灘の夫婦殺害事件で男を逮捕、08年に死刑執行(05年)

13日 ノーベル文学賞に大江健三郎氏(1994年)

    ダイエーが自力再建断念(04年)

14日 尼崎の民家から3遺体、連続変死事件に(12年)

15日 北朝鮮の拉致被害者5人帰国、24年ぶりに家族と再会(02年)

2018/10/10
 

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