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女子生徒が圧死した校門を調べる捜査員=1990年7月6日、神戸市西区の神戸高塚高校
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女子生徒が圧死した校門を調べる捜査員=1990年7月6日、神戸市西区の神戸高塚高校

女子生徒が圧死した校門を調べる捜査員=1990年7月6日、神戸市西区の神戸高塚高校

女子生徒が圧死した校門を調べる捜査員=1990年7月6日、神戸市西区の神戸高塚高校

■管理教育の議論沸騰

 管理教育に対する大きな議論が巻き起こった。

 期末試験が行われる朝。神戸高塚高校に登校してきた1年の女子生徒が、午前8時半のチャイムに合わせて閉められた鉄製の門扉に頭を挟まれ、死亡した。遅刻指導をしていた男性教諭は懲戒免職となり、業務上過失致死罪で執行猶予付きの有罪判決を受けた。

 処分を決めた県教委は「教諭が安全確認を怠ったことが原因」と、個人の責任を強調した。ただ、指導の厳しさが突出していたとはいえ、熱血指導で学校の秩序が保たれているという評価もあった。新設校の評判を高めたいという校内の空気もあり、危険を伴う指導は改善されないまま、痛ましい事件に至った。

 教諭の「個人的なミス」とした県教委だが、一方で、県内の高校には校則の見直しを指示する。文部省(当時)も校則実態調査に乗り出した。「管理教育」の言葉に象徴される校則至上主義は、全国的な問題となっていた。神戸高塚高校では「校則漬け」から「自主性の尊重」にかじを切るが、服装の乱れなどマイナス面も表れ、道のりは決して平たんではなかった。

 事件は「画一的ではない、生徒一人一人に応じた指導」という教育の原点に立ち返らせた。あれから28年の歳月を重ねたが、原点の揺らぎを思わせる問題は後を絶たない。(西海恵都子)

【7月の主な出来事】

3日 サッカー中田英寿選手が現役引退表明(2006年)

4日 日本初の火星探査機「のぞみ」打ち上げ(1998年)

   野球賭博巡り大関琴光喜と大嶽親方解雇(10年)

5日 英国で世界初のクローン羊「ドリー」誕生(96年)

   九州北部豪雨災害(17年)

6日 神戸高塚高校で校門圧死事件(90年)

7日 国道43号訴訟で最高裁が国の責任を認める(95年)

   神戸市営地下鉄海岸線が開業(01年)

8日 尼崎JR脱線事故でJR西社長を在宅起訴(09年)

9日 宝塚で中3少女が友人と自宅に放火、家族3人死傷(10年)

2018/7/3
 

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