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全焼した藤城康孝死刑囚の自宅=2004年8月2日、加古川市西神吉町
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全焼した藤城康孝死刑囚の自宅=2004年8月2日、加古川市西神吉町

全焼した藤城康孝死刑囚の自宅=2004年8月2日、加古川市西神吉町

全焼した藤城康孝死刑囚の自宅=2004年8月2日、加古川市西神吉町

■未明の惨劇震える住民

 のどかな田園風景が広がる加古川市の住宅地に、かつてない衝撃が走った。同市西神吉町の藤城康孝死刑囚(61)が、隣の親族宅と工員宅に侵入して7人を殺害、1人に重傷を負わせ、自宅に火を放つという陰惨な事件が起きた。

 寝静まった未明。神戸新聞は民家火災として取材を始めた。だが、時を追うごとに事態は深刻さを増し、付近で複数の人が刺されていることが判明した。逃走に使われた軽乗用車は、現場から約700メートル南の加古川バイパス橋脚に衝突、炎上。近くにいた警察官が藤城死刑囚の身柄を確保した。情報が目まぐるしく変化し、現場は混乱を極めた。

 住民らは「現場近くで胸ぐらをつかまれた」など、藤城死刑囚とのトラブルが度重なっていたことを口にした。さらに、加古川署や加古川健康福祉事務所(保健所)に相談があったことも明らかになった。事件後、住民は「こんなことになるなんて。何とか防げなかったのか…」と声を落とした。

 事件を受け、同事務所と市、同署は、精神障害が疑われる相談や事案を共有する連絡会を設置。連携を強化しながら事例に応じた解決策を模索している。

 事件から14年。被害者宅はさら地となり、太陽光パネルが並ぶ。だが住民の心の傷は今も癒えない。(河尻 悟)

2018/7/31
 

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