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金融危機を告げる兵庫銀行の破綻。会見で報道陣の質問に答える吉田正輝頭取(右側前から3人目)=1995年8月30日、神戸商工会議所
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金融危機を告げる兵庫銀行の破綻。会見で報道陣の質問に答える吉田正輝頭取(右側前から3人目)=1995年8月30日、神戸商工会議所

金融危機を告げる兵庫銀行の破綻。会見で報道陣の質問に答える吉田正輝頭取(右側前から3人目)=1995年8月30日、神戸商工会議所

金融危機を告げる兵庫銀行の破綻。会見で報道陣の質問に答える吉田正輝頭取(右側前から3人目)=1995年8月30日、神戸商工会議所

■今に続く危機の始まり 

 危機の表層が姿を見せたが、底の見えない事態がこれほど長く続くとは当時想像もできなかった。阪神・淡路大震災から7カ月、被災地は瓦礫(がれき)の中にあった。

 午後6時。記者クラブで吉田正輝(まさてる)兵庫銀行頭取(故人)は述べた。「自主再建を目指したが景気低迷や大震災で資産内容が悪化し、負の遺産を穴埋めできなかった」。戦後初の銀行破綻。大阪の木津信用組合と同時だった。その後、数次にわたった危機は数々の金融機関をのみ込んでいった。

 時を経て当事者たちに話を聞いた。大蔵省(現財務省)銀行局長も務めた吉田氏は述べた。「日本経済の曲がり角であり、今に続く危機の始まりだった」

 バブル崩壊は不良債権という名の活断層にエネルギーを蓄積させ、激震をもたらした。作家高杉良氏は「金融腐蝕(ふしょく)列島」と呼び、兵銀処理時の銀行局長西村吉正氏は「金融行政の敗因」を書いた。戦後50年の年、初の破綻が大震災の神戸で起きたのは象徴的だった。

 「復興に尽くす」として兵銀の受け皿となったみどり銀行は1999年、阪神銀行と合併し、みなと銀行になった。神戸銀行の流れをくむ三井住友銀行のグループに長くあったが、今年4月、近畿大阪銀行、関西アーバン銀行と経営統合。りそなホールディングスの傘下に入り、上場も廃止された。(加藤正文)

【8~9月の主な出来事】

 28日 神戸のホテルで山口組若頭と歯科医射殺(1997年)

 29日 三井銀行と太陽神戸銀行の合併発表(89年)

     薬害エイズ事件で前帝京大副学長逮捕(96年)

 30日 兵庫銀行が経営破綻。銀行では戦後初(95年)

     第45回衆院選で民主党圧勝、政権交代(2009年)

 31日 ダイアナ元皇太子妃がパリで交通事故死(97年)

9月1日 兵庫県住宅再建共済制度(フェニックス共済)スタート(05年)

  2日 神奈川県警で集団暴行発覚。その後も不祥事が相次ぎ本部長辞任(99年)

  3日 台風12号で紀伊半島を中心に豪雨(11年)

2018/8/28
 

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