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100年近い歴史を誇る「藤原商店」。六甲山銀座と呼ばれた栄華を今に伝える=いずれも神戸市灘区六甲山町南六甲 メニューの立て看板にも地元色がよく出ている シチダンカをラベルにした日本酒「生貯蔵酒六甲山の森」
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100年近い歴史を誇る「藤原商店」。六甲山銀座と呼ばれた栄華を今に伝える=いずれも神戸市灘区六甲山町南六甲

メニューの立て看板にも地元色がよく出ている

シチダンカをラベルにした日本酒「生貯蔵酒六甲山の森」

  • 100年近い歴史を誇る「藤原商店」。六甲山銀座と呼ばれた栄華を今に伝える=いずれも神戸市灘区六甲山町南六甲
  • メニューの立て看板にも地元色がよく出ている
  • シチダンカをラベルにした日本酒「生貯蔵酒六甲山の森」

100年近い歴史を誇る「藤原商店」。六甲山銀座と呼ばれた栄華を今に伝える=いずれも神戸市灘区六甲山町南六甲 メニューの立て看板にも地元色がよく出ている シチダンカをラベルにした日本酒「生貯蔵酒六甲山の森」

100年近い歴史を誇る「藤原商店」。六甲山銀座と呼ばれた栄華を今に伝える=いずれも神戸市灘区六甲山町南六甲

メニューの立て看板にも地元色がよく出ている

シチダンカをラベルにした日本酒「生貯蔵酒六甲山の森」

  • 100年近い歴史を誇る「藤原商店」。六甲山銀座と呼ばれた栄華を今に伝える=いずれも神戸市灘区六甲山町南六甲
  • メニューの立て看板にも地元色がよく出ている
  • シチダンカをラベルにした日本酒「生貯蔵酒六甲山の森」

 六甲山の茶屋を紹介するシリーズ7回目は、六甲山上、前ケ辻の西側にある藤原商店。

 南麓から続くアイスロード、北麓からのシュラインロードが出合うのが前ケ辻だ。六甲山上を東西に貫く車道に面しているため、ハイカーのみならず、バイクや自転車で立ち寄る人も多い。六甲全山縦走の補給ポイントとしても重要な位置づけとなっている。

 大正時代から昭和の初めごろにかけて、六甲山は観光地として開発が進んだ。ドライブウエーやロープウエー、ケーブルが敷設され、山上にはホテルやレジャー施設が次々と造られた。休日ともなると、行楽客や登山者がどっと押し寄せ、大変なにぎわいだったそうだ。

 六甲山の歴史に詳しい前田康男氏によると-

 「このあたりは、かつて〝六甲山銀座〟と呼ばれてにぎわっていた。昭和初期の地図を見ると、藤原茶屋をはじめ、十数軒もの茶屋があったことがわかります。ほかの店はすべてなくなってしまったので、藤原商店と名前は変わっても、六甲山全盛期から続く歴史的遺産です」

 戦後は山上の別荘や保養所に食材などを供給し、店頭でも食料品や飲み物、酒類などを販売。山上のミニスーパーのような存在として長く親しまれてきた。近年はハイカーやランナー、ロードバイクの人たちがよく利用するせいか、夏には冷やしトマトやカットすいか、冬にはアツアツの豚まんなど、ちょっと一息つくのにぴったりのメニューがいろいろある。地元ならではの「酒蔵の酒カレー」や「神戸ワインカレー」といった軽食もある。

 取材は緊急事態宣言中だったが、これからの季節、涼しい屋外で生ビールが飲めるのもうれしい。土日祝日には、から揚げや枝豆と生ビールのワンコインセットも。土産には、六甲山の名花「シチダンカ」をあしらったオリジナルラベルの日本酒「生貯蔵酒六甲山の森」もお薦めだ。

 ちなみに、前ケ辻には六甲開山の祖として親しまれるグルームさんゆかりの「白髭神社」がある。前田氏によると、藤原商店の店主夫妻が長年境内の清掃を続けておられるとか。前を通るときには、ぜひ立ち寄ってみよう。

 午前7時~午後9時(閉店時間は曜日・季節で変動あり)。水曜定休。天候による休業や時間変更もある。TEL078・891・0360

▽ねぎし・まり アウトドア系のフリーライター。1961年、神戸市須磨区生まれ。六甲山を活動拠点とし、六甲山大学広報専門委員。著書に「六甲山を歩こう!」など。

2021/6/22
 

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