連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

戦争とひょうご記事一覧

  • 印刷

 広島に投下された原爆で兄を失った神戸市須磨区の竹田雅博さん(69)が7日、広島平和記念資料館(広島市)の収蔵庫で、普段は公開されていない遺品の弁当箱の見学会を開いた。強烈な熱線を浴び、真っ黒に焼け焦げた金属製の表面。兵庫などから約30人が参加し、日常生活を一瞬で奪った被害のすさまじさを感じ取った。(井上 駿)

 弁当箱の持ち主は、旧広島二中の1年生だった次兄の雅郎さん。学徒動員による作業中に爆心地から500メートル付近で被爆し、2日後に息を引き取った。弁当箱は20年前に竹田さんの父が資料館に寄贈し、数年前から竹田さんがこの時期に見学会を開いている。

 収蔵庫では弁当箱を前に、竹田さんが「雅郎を捜し回っていた父が見つけ、遺骨代わりに辺りの砂を詰めて持ち帰った」などと紹介。間近に触れた保育士の大畑聡さん(28)=兵庫県西宮市=は「映像で見た被爆直後の広島の光景がまぶたに浮かんできた」と話した。

 81歳で亡くなった長兄も広島で被爆して重傷を負っており、「自分のルーツをたどると8月6日に行き着く」と竹田さん。健康上の理由などから広島での見学会は今回で最後にするつもりだが、「今後は父や長兄から聞いた証言などを形にし、非核や平和への願いを引き継ぎたい」と力を込めた。

2015/8/8

天気(11月13日)

  • 21℃
  • ---℃
  • 30%

  • 22℃
  • ---℃
  • 40%

  • 21℃
  • ---℃
  • 40%

  • 21℃
  • ---℃
  • 30%

お知らせ